完全に狂った韓国が竹島へ慰安婦像を建てると騒いでいますが、その竹島問題の裏に、日本の何とも情けない闇があるようです。
今や、侵入取材の杉田とでも言いたくなるような杉田水脈さんが、今度は、隠岐の島での現地取材で、日本の国の情けなさを報告してくれています。
産経ニュースより 2017.1.22
竹島に慰安婦像を設置する計画が明らかになりました…「竹島は今も昔も隠岐の島」です
杉田水脈のなでしこリポート(24)
昨年末から、韓国・釜山の総領事館前に建てられた慰安婦像をめぐり、混乱が続いています。そんな中、今度は、島根県・竹島(韓国名・独島)に慰安婦像を設置する計画が韓国内にあることが明らかになり、日本政府は韓国側に強く抗議をしました。
韓国側は「明白なわが国固有の領土である独島に対する余計な主張を、日本政府が即刻やめるよう求める」と強調したと伝えられています。
昨年11月末、私は竹島問題の調査のために島根県隠岐の島に渡りました。船酔いには強いほうだと思っていましたが、冬の日本海の波は荒く、隠岐の島に到着した時にはげっそりしてしまいました。到着して目に飛び込んできたのは港の陸橋に掲げられた「竹島は今も昔も隠岐の島」という大きな横断幕でした。
まずは2016年6月にオープンした竹島資料収集施設・久見竹島歴史館を訪ねました。ここは、島内に残る竹島に関する資料を集め、展示している施設です。隠岐の島町総務課竹島対策室の忌部企画幹からお話を伺いました。
竹島が不法占拠され、日本が漁ができなくなってから60年が経ちました。記憶を引き継ぐ子孫もご高齢になられ、このままではいずれ竹島問題が風化をしてしまう。その危機感から、生まれた施設。忌部氏は島中を歩き、元漁師さんやその家族の話を集めるとともに竹島漁に関連するさまざまな写真や道具を収集されています。
中でも印象に残ったのはニホンアシカの漁です。最初は皮や油をとるのが目的で漁を行っていましたが、昭和に入ってからは生け捕りにして全国の動物園に売られていたようです。資料には、阪神パークに運ばれたアシカの新聞記事がありました。因みに隠岐の島のマンホールはニホンアシカをモチーフにデザインされています。
その後、隠岐郷土館と忌部氏が宮司を務めていらっしゃる水若酢神社に参拝。竹島の返還を祈念しました。
再び西郷港に戻り、隠岐の島町の前町長の松田和久氏と隠岐島漁業協同組合連合会の代表理事会長の濱田利長氏にお話を伺いました。
松田氏は「竹島問題の解決無しに国境離島は語れない」とおっしゃいます。竹島問題は国の問題です。でも、国はずっとほったらかしにしてきました。松田氏は「見て見ぬふりの半世紀」と呼んでいます。
国に任せてはいられないと、島根県議会は平成17年に2月22日を「竹島の日」と制定しました。地方自治体独自で竹島問題を戦おうとしました。そんな島根県のキャッチフレーズ「帰れ、竹島」もまだまだ手ぬるいと松田氏は言います。
「竹島は不法占拠でしょ。正しくは『返せ!竹島』です」
「主権国家間にまたがる領土問題は戦争でしか解決しないと思っています。少なくとも竹島には自衛隊を配備すべきです。竹島だけではない、すべての国境離島に自衛隊を置くべきです」
「国の領土問題だから、あなた方が見学した資料館も本来なら国が建てて職員を派遣するべき。でも、われわれの要求は全く通用しない」
と、本音で語ってくださいました。そして、ここまで竹島問題に取り組んできた裏話も。
「実は、自民党政権の間は一切、陳情を受け取ってもらえなかった。民主党政権になって初めて大臣や官房長官が会ってくれて話を聞いてくれた。再び自民党政権に戻ってからはその慣習で会ってくれている」
「竹島の日の祝典でいつもの調子で『国は何もしてくれない』と発言したら、新藤義孝元総務大臣が廊下まで追いかけてきて『国はちゃんとやってます』とおっしゃった。そのときは半分けんか腰になったが、今ではとても仲が良い。資料館のオープンの時にも駆けつけてくれた」
竹島問題解決に奔走する松田氏は、韓国から入国拒否をされているそうです。
濱田氏は「なんとかあの水域で漁をできるようにしてほしい」と何度も国に要望されています。現在は日韓で決めた暫定水域でも実際に漁ができないそうです。
「韓国は、われわれの水域に入ってきて不法操業している。が、韓国の水域に逃げ込んでしまうと日本側は手出しできない。日本の漁船の網を切ったり、やりたい放題である」
また、こんな問題も指摘されました。
「国に訴えると、『いつも言ってくるのは島根県ばかり。鳥取県は何も言ってこないよ』と言われる。同じように困っているはずなのになぜ、鳥取は言わないのだろう」
この話を聞いて、私は昨年日本会議の鳥取県本部会長である今岡祐一先生から聞いた話を思い出しました。
鳥取県の米子鬼太郎空港には、ソウル便が有りアシアナ航空が就航しています。そのアシアナ航空が業績が悪くなって撤退したいと言ってきた時に、知事や県の要職者が飛んで行って頭を下げたそうです。その結果、撤退しない為に
・赤字補填は県がする
・韓国行きの修学旅行に補助金を出す
などの措置が取られているとのこと(これは鳥取県民の税金です)。
これだけではありません。鳥取県にあった竹島議連を解散させることまで韓国側に指示され、隣の県であるにも関わらず、竹島の日の式典に出席することもままならない状況なのだそうです。
国内の多くの地方空港が「国際空港」と名乗りたいがだけの理由で、韓国便や中国便を就航させています。観光客誘致が目的と言いますが、実際には税金をつぎ込んでまで補填を行っている現状があります。
私がその話をすると、お二人とも「それはあるかもしれませんね」と、おっしゃいました。
松田氏は最後に「竹島問題は解決しないことをもって解決したこととみなす」という政府間の密約があるとおっしゃっていました。
1952年に当時の韓国の李承晩大統領は同島を韓国領であるとし、李承晩ラインを一方的に設定し、竹島を韓国領として韓国側水域に含めました。 その後、1965年に締結された日韓基本条約とともに李承晩ラインは廃止されていますが、現在に至るまで韓国は竹島を韓国領として実効支配しています。日本は国際司法裁判所での司法解決の提案をしているが韓国はこれを拒否しています。
普通に考えればこんな理不尽なことはありません。いつまでも「韓国との間に領土問題は存在しない」では通用しません。隠岐の島の人たちの思いを国がきちんと受け止め、早期に解決されることが望まれます。
自民党の情けなさにも呆れますが、鳥取県の酷さは、驚きです。地方自治体の劣化は、我が坂出市のヘイトスピーチ問題などで何度も、その情けなさを取り上げてきましたが、この鳥取には呆れるしかないですね。
日本の誇りや名誉など関係なく、兎に角金が全てということのようです。大変な問題を抱えてはいるのでしょうが、やはり、ここは日本人としての矜持を持ってもらいたいものです。
ここまで、地方が劣化してしまっているから国政も腐るのでしょう。日本の再生は並大抵のことではできそうもないですね。