ウクライナの緊迫した状態が続いていますが、イスラエル対イランも何があってもおかしくない状況のようです。
宮崎さんが、イスラエルがイラン核施設を空爆したらとの仮定でその危機を語ってくれています。
世界中危機だらけです。やはり、世界の首脳達は頭が狂っているのかも。そういう奴等がトップになりたがるのかも。
いよいよ今年は大戦があってもおかしくなさそうです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)2月15日(火曜日)弐
通巻7220号
イスラエルがイラン核施設を空爆したと仮定して
サウジ、イラン、湾岸諸国、そして米露中はいかに反応するか
世界のメディアはウクライナに注目している。
偵察衛星はロシア軍の動き、配置などを把握し、侵攻が近いと予測しているが、ウクライナ国内で侵攻するロシアのハイブリッド 作戦は目に見えないから、報道がない。
すでにハッカー攻撃、フェイクニュースなどロシアのハイブリッド作戦は進行中だ。
そのうえ、ロシアの第五列はすでに首都キエフや第二の都市=オデッサへ潜入し、開戦となればインフラの破壊工作を始める。ガ ス、水道、電気のインフラが止まれば、社会は痲痺する。
他方、ウィーンではイランとの核合意交渉が大詰めにきた。
まもなく最終合意に到るという観測が欧州の外交筋であがっている。イスラエルは会議のゆくえを注視している。
合意がなされた場合、イスラエルがイラン核施設を空爆するシナリオは遠のくだろう。
しかし交渉が決裂すれば、イスラエルの空爆は可能性がたかまるし、イスラエル国防軍は「いつでも出撃できる態勢にある」とし ている。
ウィキストラントというシミュレーション専門コンサルタントは、世界13ヶ国、31人の専門家を集めて、オンライン会談を 行い次のシナリオを提示した(エルサレムポスト、2022年2月14日)。
(1) 空爆が成功した場合、サウジアラビア、湾岸諸国はイスラエルとの外交関係を強化する方向に歩むだろう。とくにサウジは国交回復も射程にいれている。
また報復を考えるイランは北朝鮮のように秘密裡の核開発を潜行させることになるだろう。
(2)空爆が失敗に終わった場合、サウジアラビアなどはイスラエルとの関係を冷却化させ、とくにサウジは独自の核武装計画を 進めることになるだろう。
米国議会はイスラエル支援の立場を変えないがEU諸国は複雑に反応し、またロシアはイスラエルとの軍事協力を強化する可能 性がある。
すでにサウジにもイスラエルにも武器を売買し、イランとも密接な軍事協力をしてきした中国が、つぎにいかなる鵺的な行動に でるか。
今日で終わる北京五輪の後、いよいよバカ習皇帝が動き出すのでしょうか。やはり、今年は何があってもおかしくないでしょう。
さて、何が起きるか。