西岡さんの日本の為の有難い活動を、9月27日、第1196回の「西岡力、圧力と交渉~安倍晋三と拉致問題」でも取上げました。
その中で、失礼にもニセ慰安婦問題にも取り組んでくれているなんて書いてしまいましたが、そんな生易しい取り組みじゃないことが良く分かる、これまでのニセ慰安婦問題への取り組みを詳しく書いてくれています。
今でこと、知った風に、こうした問題を取上げていますが、96年にネットを初めるまでは、ニセ慰安婦問題も拉致問題も全く知りませんでしたし、日本の歴史も知りませんでした。
やはり、洗脳されていたのでしょうね。本当にお恥ずかしい。
西岡さんが、そのニセ慰安婦問題の初期からの取り組みを詳しく書いてくれています。これは、日本人全てが読むべきです。
かなり長いので、全文を是非、リンク元で読んでください。
「慰安婦狩り」吉田証言を報じた朝日記者の心性
『月刊正論』 12月特別増刊号 東京基督教大学教授 西岡力
『正論』『文藝春秋』で提起したこと
私が慰安婦問題に関わるようになったのは、22年前の1992(平成4)年のことだ。
前年91年8月11日付の朝日新聞(大阪本社版)に、「日中戦争や第2次大戦の際、『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』 のうち、1人がソウル市内に生存していたことがわかり、『韓国挺身隊問題対策協議会』(中略)が聞き取り作業を始めた」という記事が掲載された。筆者は植村隆記者(当時)である。
この記事が大きなきっかけとなり、91年秋ごろから92年にかけて、朝日新聞を中心に国内メディアは集中的に慰安婦問題報道を展開した。「日本政府は慰安婦に謝罪して補償すべきだ」という各社そろっての一大キャンペーンだった。そこに民間の運動も連動し、91年12月には、植村記事では匿名で紹介されていた金学順さんら元慰安婦たちが高木健一弁護士らの支援により、日本政府に補償と謝罪を求めて提訴した。…中略
吉田証言を報じた朝日記者の心性
いま、日本では嫌韓感情が高まっていて、韓国は「しつこい」「ウソつきだ」と批判する人が増えている。しかし、これまで述べてきた慰安婦問題の経過からすると、慰安婦を問題視し続けてきたのは韓国の側だと批判することはできない。朝日新聞が、慰安婦の強制連行があったと書くまでは対日外交交渉で取り上げたことはなかったし、韓国のマスコミもほとんど報道しなかった。朝日新聞が火をつけて、日本人が韓国にまで行って原告を募集して裁判を起こした後、外交問題になったのである。日本が河野談話を出すと、韓国政府は2011年までは外交問題にしなかった。
ところが、日本人が国連を媒介にして「セックス・スレイブ」というデマを広めた結果、アメリカの連邦議会まで対日非難決議を出した。勢いづいた韓国の運動団体が、韓国政府が日本政府に補償を求めないのは憲法違反だとして提訴し、2011年に憲法裁判所が違憲という判決を出した。そのため、韓国は再び外交問題として取り上げ始めたのだ。
慰安婦問題での韓国の対日攻勢は、韓国の問題だと批判するだけで済ますことはできない問題なのだ。日本の中の反日勢力が悪意を持って歴史問題を利用して日本を叩き、国際社会の一部がそれを利用して日本の弱体化、地位低下を謀っている。中国共産党が組織的に世界中で反日ネットワークを作っていることは、かなり知られてきた。「歴史戦争」「歴史戦」と呼ばれる現在の対日国際情報戦・世論線の構図でもある。最も根本的な問題は、日本の中に「戦前の日本の姿が悪ければ悪いほどいい」と考える勢力があり、その「悪しき過去」に日本は向き合っていないと世界中で批判して回っていることなのだ。ほかならぬ日本人が言うのだから、日本政府には確かに問題があると国際社会が受け取るのも無理はない。
朝日新聞で慰安婦問題を取り上げた記者たちの中には、そうした反日勢力と共鳴する心性の持ち主が間違いなくいる。吉田清治の証言を取り上げた朝日新聞の一連の報道の中で、強く印象に残る記事の1本は、1992年1月23日夕刊の北畠清泰論説委員のコラム「窓」だろう。「国家権力が警察を使い、植民地の女性を絶対に逃げられない状態で誘拐し、戦場に運び、1年2年と監禁し、集団強姦し、そして日本軍が退却する時には戦場に放置した」と吉田の証言を紹介し、「私(西岡補;吉田)が強制連行した朝鮮人のうち、男性の半分、女性の全部が死んだと思います」とまで書いた。
その北畠氏は91年、大阪本社企画報道室長として「女たちの太平洋戦争」という通年大型企画を手がけていた。この連載をまとめた単行本の「あとがき」に、氏はこんなことを書いている。
「大戦時の異常さを、ひそかに懐かしんでいる者が、この社会のどこかに身をひそめていないか。/一般社会の階層秩序が通用しない軍隊なればこそ、人を遠慮なく殴打できた者。平時の倫理が無視される戦時なればこそ、女性の性を蹂躙できた者。…」
この文章からうかがえるのは、過去現在を問わぬ日本人への妄想まじりの不信と嫌悪である。日本の「悪行」を暴き立て、告発することでしか、そのネガティブな心根を満たすことができない。そんな「反日的日本人」像が浮かび上がる。彼にとっては、吉田清治の証言の真偽など二の次だったのかもしれない。
歴史戦争の勝利は内なる「敵」の退治から
その朝日新聞も、8月5日と6日に自社の慰安婦報道の「検証」特集を掲載して、吉田証言は虚偽だったとし、慰安婦と挺身隊の混同も認めた。「検証」せざるを得なくなった理由については、「一部の論壇とネット上」で「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ』といういわれなき批判が起き」、「元慰安婦の記事を書いた元朝日新聞記者が名指しで中傷される事態」になっているからだとした(8月5日付1面「慰安婦問題の本質、直視を」)。
論壇で朝日新聞の慰安婦報道を批判し続けてきたのは『正論』だけである。90年代前半には共同歩調だった『文藝春秋』は90年代後半から積極的でなくなった。『諸君!』も2009年に休刊している。「慰安婦問題は朝日の捏造」という一文は真意不明だが、『正論』で、私をはじめ多くの識者が「朝日の誤報・捏造報道が慰安婦問題に火を付けた」と批判し続けてきたことは確かである。
アメリカ各地に慰安婦像を建立するなど韓国の「したい放題」の反日宣伝に国民の怒りが高まる中で、その原因の一つが、「慰安婦狩り」の虚報をはじめ朝日新聞の誤報や捏造報道にあるという理解が広がり、多くのメディアが今年に入って朝日新聞に公開質問状を出し始めた。最初に公開質問状を出したのも『正論』であり(2013年7月号)、質問も私が編集部と相談しながら作ったものだった。
「記者が名指しで中傷されている」という点についても、植村記者の捏造報道を最初に指摘し、22年間批判し続けてきたのも私である。この杉浦信之・編集担当取締役(当時)の文章は、私や『正論』への挑戦だと言える。
「検証」の内容も、植村記事に「事実のねじ曲げはなかった」という「事実のねじ曲げ」をしたのをはじめ、自己正当化が大部分であり、吉田清治というウソつきに朝日新聞も騙された、産経も読売も騙されていたではないかという責任逃れ、隠蔽、誤魔化しだらけであることは、私も『正論』10月号や11月号で批判してきた。
この22年間を振り返って言えることは、日本の敵は外だけではなく、国内にもいたということだ。慰安婦問題で「いわれなき批判」「名指しの中傷」を浴びているのは、朝日新聞ではなく日本である。日本国内にいる反日勢力に打ち勝たなければ、日本への「いわれなき批判」は解消できない。
朝日新聞がいかに事実を歪曲し、捏造してきたのか。そのことを問い続けて国際社会で日本が不当に貶められている責任を朝日に認めさせない限り、日本の名誉回復はないと改めて思う。
日本の中に潜む反日売国左翼・在日共の企みにまんまと騙された平和ボケ日本の恐ろしさに、今更ながらに情け無くなります。
先人と比べて、GHQなどの企みによるとはいえ、ここまで劣化させられる恐ろしさを感じます。
果たして、日本人は目覚めて先人に顔向けできるようになるのでしょうか。それとも、このまま滅びの道を選ぶのか。
どうか、目覚めてください。
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