2015年11月 3日 (火)、第5875回の「鉄鋼業界は自業自得」で取り上げた中国の不景気による鋼材在庫の増大とダンピングの影響が、諸に韓国に来ているようです。ざまあみろですね。ただでさえ危ない上に、この影響はいよいよ崩壊を確実なものにしてくれるのじゃないでしょうか。
これで、中韓が一緒に崩壊してくれれば最高なんですが、果たして、それは何時になるでしょう。
Chosun Online | 朝鮮日報より 2015/12/12
水より安い鉄、韓国鉄鋼業界に連鎖倒産の危機=主犯は中国
「産業の米」と呼ばれる鉄の価格が単純比較で飲料水の3分の1にも満たないという現象が起きている。生産拡張による供給過剰が数年続く中国の鉄鋼メーカーが安い製品を韓国など海外に輸出し、韓国国内の鉄鋼価格が下落したためだ。
最も基本的な鉄鋼製品である冷延鋼板、電気鋼板の素材として使われる熱延製品が代表的だ。韓国の熱延製品の価格は2008年には1トン当たり99万 ウォン(約10万3000円)だったが、今月には同49万ウォン(約5万1000円)へと半額に下落した。それを1キログラム当たりに換算すると約490 ウォン。国産の飲料水ブランド「三多水」が500ミリリットル当たり850ウォン(コンビニエンスストア店頭価格)であることを考えると、鉄の価格が水の 3分の1にも満たないことになる。
■中国が「主犯」
こうした現象を引き起こした主犯は中国だ。中国は鉄鋼の消費量、生産量でいずれも世界最大だ。しかし、無理な増産で鉄鋼生産量が急増したのに対し、2008-09年の世界的な金融危機以降長期化する低成長で鉄鋼消費が落ち込み、直撃を受けている。
実際に中国国内の鉄鋼消費は昨年、前年比3.4%減となり、金融危機以降初めてマイナスとなった。ポスコ経営研究所のシム・サンヒョン首席研究委員は 「中国の鉄鋼産業は過去15年間に年平均13%という急成長を遂げたが、今年は年初来7月までの鉄鋼製品消費量が前年同期比4.4%減少するなど、ピーク を過ぎて下落局面に入ったムードが色濃い」と指摘した。
消費が明らかに低迷していることを受け、中国の鉄鋼メーカーは剰余生産分を輸出で処理している。今年1-7月の中国による鉄鋼輸出量は前年同期比 27%増の6158万トンに達した。この勢いならば、昨年(9400万トン)を上回り、年間で少なくとも1億トンを突破するとの見方が有力だ。
安価な中国製品があふれ、中国以外の鉄鋼メーカーは大きな打撃を受けている。米鉄鋼業界2位のUSスチールは過去1年間で株価が70%も暴落し、昨年 は北米で3000人を解雇した。英鉄鋼最大手、欧州鉄鋼2位のレッドカー製鉄所も債務返済が難しくなり、廃業を申請した。
中国も同様だ。60年の歴史がある中国最大の製鉄所、攀枝花鋼鉄集団成都鋼ハン(ハンは金へんに凡、バナジウムの意)が9月に破産したのに続き、中国 民間鉄鋼メーカー2位の山西海キン鋼鉄(キンは金を上に1つ、下に2つ並べた字)が債務償還に行き詰まり破綻した。韓国鉄鋼業界も苦しい。債権団主導の経 営再建を進める東部製鉄は来年初めを目標に身売りを目指している。ポスコ、東国製鋼などは徹底した財務構造改善を進めている。
■高価格製品とマーケティング強化で対抗
韓国の鉄鋼メーカーは高価格、高品質の製品生産とマーケティング強化という打開策で対抗している。
ポスコは中国製品による攻勢から内需市場を守るため、原価を圧縮した製品を生産、販売している。また、顧客企業と製品を共同開発し、個別顧客に特化したソリューションを提供することで、自社製品のみを使ってもらう「ロックイン戦略」を強化している。
ポスコの権五俊(クォン・オジュン)会長は、世界最高水準のプレミアム製品の販売を昨年の130万トンから2017年には250万トンに増やし、高付加価値製品である自動車鋼板の販売量を昨年の830万トンから950万トンまで増やすことを目標に掲げた。
現代製鉄は1295億ウォン(約136億円)を投資し、忠清南道唐津市の第2冷延工場に高級自動車用高強度鋼板(亜鉛めっき鋼板、アルミニウムめっき 鋼板など)の生産設備を完成させ、来年1月から操業に入る。年50万トンの供給を見込む。また、顧客との接点を拡大し、効率的なサービスを提供するための 重要顧客管理(キー・アカウント・マネジメント)組織を最近設置した。
韓国鉄鋼協会の宋在彬(ソン・ジェビン)副会長は「中国発の供給過剰で世界の鉄鋼業界が廃業の危機に追い込まれるなど状況は深刻だ。中国による安値輸出と利ざや縮小に積極的に対応すると同時に、研究開発を強化し、革新的な高級製品の生産に努力すべきだ」と指摘した。
韓国の鉄鋼言えば、2015年11月10日 (火)、第882回の「韓国・ポスコが創業以来の危機」などで、散々非難して来たポスコですが、それと同じように、日本の製鉄会社に散々お世話になりながら、ポスコ同様、日本に後足で砂を掛けてきたのが、中国の宝鋼集団でしょう。
中韓ともに同じように恩を仇で返す、凡そ、日本人には信じられない国です。好い加減、日本も目をさまして、国交断絶すべきです。
参考:ウィキペディアより
宝鋼集団
…略
宝鋼集団有限公司(ほうこうしゅうだんゆうげんこうし)は、中華人民共和国(中国)上海市に本拠を置く、鉄鋼企業等を束ねる国有持株会社である。通称は宝鋼(中国語: 宝钢、英語: Baosteel)。…以下略
宝山鋼鉄
宝山鋼鉄股份有限公司(ほうさんこうてつ こぶんゆうげんこうし)は、中華人民共和国(中国)上海市に拠点を置く鉄鋼メーカー。宝鋼集団(旧・上海宝鋼集団)傘下で、中国の大手鉄鋼メーカーである。略称は宝鋼股份(ほうこうこぶん、中国語: 宝钢股份)。…以下略
この宝鋼集団に騙されりようされた日本の経済人を詳しく書いてくれている記事がありました。少し古い記事ですが、日本人のお人好し振りが見事に現われています。
同じことを未だにやっているのですから、日本人のお人好しも底なしです。これでも、まだお付き合いを諦めきれない人達がいるのですから、もう救いようがないのかも。
結構長いので、全文はリンク元で読んでください。
ビジネスジャーナル 2012.10.09
中国をつけ上がらせた親中派の財界人&経済人列伝【1】
新日鐵「中国の対日工作に絡め取られ鉄鋼技術を流出させた!?」
(「新日鐵HP」より)
「中国をつけ上がらせた親中派の財界人&経済人列伝シリーズ」の第1回は、新日本製鐵の初代社長の稲山嘉寛(1970年3月に社長就任、第5代経団連 会長)から、斎藤英四郎(4代目社長、77年就任)、今井敬(第7代社長、93年就任)、三村明夫(第9代社長、03年就任、前会長)らを取り上げる。斎 藤、今井は経団連の6代目と9代目の会長になった。
なぜ新日鐵は中国に入れ込んだのか? それは同社をはじめとする高炉各社が、中国の製鉄所建設に積極的に協力したのは国内が鉄鋼不況だったからだろ う。近視眼的な利害得失で中国の製鉄業を支援した結果、その中国の鉄鋼業が日本の競争相手となり、そしてとうとう日本を圧倒する存在となった。11年の鉄 鋼の世界ランキングで中国企業が上位を独占し、日本の新日鐵は5位にも入れなかった。
ちなみに11年の鉄鋼企業による粗鋼生産量の世界ランキングは、
【順位 メーカー名 国名 粗鋼生産量(万トン)】
1 アルセロール・ミッタル ルクセンブルグ 9720
2 河北鋼鉄集団 中国 4440
3 宝鋼集団 中国 4330
4 ポスコ 韓国 3910
5 武漢鋼鉄集団 中国 3770
6 新日本製鐵 日 3340
…
9 JFEスチール 日本 2980
…
27 住友金属工業 日本 1270
となっている。
それでは、歴代“戦犯”社長を、その偉業とともに紹介していこう。…以下略
中国をつけ上がらせた親中派の財界人&経済人列伝【2】 2012.10.09
歴代経団連会長「財界の後押しで日本と中国が経済協力」
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