団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★漢字以前

2023年01月11日 | 素晴らしい日本語

 日本語の烈火を、これで良いのだろうかと疑問をこの部屋でも何度も書いてきました。
  とは言え、全く変化を受け入れないとまで言う積もりはありません。

  ねずさんが、変化は当然と教えてくれています。とは言え、良いものが消えていくことは何とか防いで貰いたいものです。

  何時ものように全文をリンク元で読んで下さい。

  ねずさんの学ぼう日本より      2023/01/05
  
  漢字以前

  ・・・略

 よく、英語やその他の国の言語体系の説明として「S(主語)、V(述語)、O(目的語)」が用いられ、日本語は、SOV型、英語はSVO型、アフリカなどではOSV型が見られるなどと記述されます。
しかし、日本語の記述は、ほとんどの場合、S(主語)が、「(例)新宿に行きたい。」というように、話し言葉でも書き言葉でも省略されるのが普通です。
このことは、漢字で記述する場合でも、ひらがなで記述する場合でもまったく同じです。
つまり、漢字渡来以前に、日本語には確立された記述用の文法が、すでに成立していた、ということなのです。
(これがないと、朝鮮語のように、支配層が変わると言語も文字も文法さえ変わるということになります)

 では、すでに文法も言語も確立していた日本語が、どうして後に漢字を用いるようになったのか。
その理由は、上に述べたとおりです。
一字一音一義とはいっても、48音だけで、この世のすべてを言い表そうとすれば、あらゆることを「の」でつなげていかなければならないし、それだけ文章が長くなります。
すでに縄文時代には、二音節による単語として、イエ、ムラ、ハラ、クニ、などが生まれていましたが、さらにこれに、複数の文字を組み合わせた漢字が混ざることによって、我々はさらに多くの思いを伝えることができるようになったのです。

 このことは、いまでも顔文字その他で、感情をあらわすことがよく行われているのと同じことです。
さらに、漢字と記号を組み合わせた(笑)なんていうものも、三つの記号が組み合わさったひとつの文字として、事実上、立派に使われ、そして非常に複雑な思いを伝えることに成功しています。
お笑い芸人さんの嘉門達夫さんが、「どんな辛辣なセリフもマイルドになってしまう魔法の記号」として(笑)を紹介していますが、なるほど、
「俺は怒っているぞ(笑)」
「絶対にゆるさない!(笑)」
「あなたのクルマ、ぶつけちゃった(笑)」
など、辛辣なセリフが、(笑)によってマイルドになるようです。

 人々は、大昔から、伝えきれない思いをつたえるために、様々に工夫を凝らしてきたのだと思うのです。
そして、はじめは占いの記号でしかなかったものが、いつしか文字となり、こんどはその文字が組み合わさることによって漢字となり、さらに漢字と記号を組み 合わせて漢字仮名交じり文となり、それが現代では、さらに顔文字や絵文字、あるいは記号などと組み合わさることによって、さらに複雑な心を伝えようと工夫 されていく。
現代教育を受けた我々にとっては、(笑)やヾ(●^▽^●)ノわはは♪は、正規の文字とは区別されていますが、そうしたいのは学者の先生方だけのことであって、多くの日本人は、なんの迷いもなく、顔文字や記号を普通に使いこなしています。
 おそらくあと千年も経てば、ヾ(●^▽^●)ノわはは♪は、歴史のある伝統文字とされていくのではないか?(笑)

 しかしそのとき、向こう千年の間「日本文明が滅ぼされなかった場合」という条件が付きます。
逆に言えば、これまで数千年間、日本が他国によって滅ぼされることがなかったからこそ、日本人は世界最古と言って良い日本語を継承していることができているのです。
これはとっても重要なことです。

 以上述べた漢字は日本の神代文字から生まれたかもしれないという説は、いまはまだ「ねず説」です。
けれど、あと30年もしたら、様々な考古学上の発見等で立証されていくものと思っています。


  さて日本語は生き残るのでしょうか。と言うか、世界共通語という嬉しいことにはならないものでしょうか。
  日本語にはそれだけの価値があると思います。


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