この話も何度読んでも感動します。よくぞこんな方が残ってくれていたものだと感謝しかない。
それにしても、こんな境地に達するにはどれ程の修行に耐えてきたのかと想像も出来ないものがあります。やはり、意志のちからでしょうか。
今の日本にこれほどの方が存在するのかと思うと、もう無理なのじゃないでしょうか。
何時ものように全文をリンク元で読んで下さい。
ねずさんの学ぼう日本より 2022/2/3
昭和の巌流島決 戦・・・国井善弥
・・・略
戦後の一時期、GHQは、柔道や剣道、弓道などを全面的に禁止しました。
理由は、それらが日本精神を形づくるものだから、です。
この政策は、「3R,5D,3S」というGHQの基本方針に依拠しました。
「3R」=Revenge, Reform, Revive
「5D」=Disarmament, Demilitalization, Decentralization, Democracy, Deindustrialization.
「3S」=Sports, Sex, Screen
つまり、
「3R」
復讐(Revenge)の念をもって
日本を改造(Reform)し、
日本を米国の属国として復活(Revive)させる。
「5D」
武装解除(Disarmament)させ、
以後武装させず(Demilitalization)、
財閥を解体し(Decentralization)、
民主化を促進し(Democracy)
非工業化(Deindustrialization)を促進する。
そして民衆の抵抗を削ぐため、
「3S」
スポーツ(Sports)を奨励し、
セックス(Sex)を解放してみだらな風潮を促進し、
映画(Screen)を振興する。
要するにしっかり者の日本を解体し、スポーツ観戦に熱狂し、セックスに耽って、テレビばかりみていて親子の対話のない日本に しちまえ!という、政策ですから無茶な話です。・・・中略
ちなみに國井善弥は、道場に入門したての頃、先生からよく
「ナニを持って来い、ナニもついでに」と指示されたそうです。
「ナニ」と言われても、それが何かはわかりません。
しかしこれは「相手の思っているところを察知する心眼獲得のための修業」だったのだそうです。
先生の指示は、次第に「ナニをナニして、ナニをナニナニ」と、まさに暗号のようなものになっていったそうですが、國井は、か なりの確率で師の意思を掴むことができるようになったといいます。
そしてこの修業が、立会いで相手の動きを事前に読みきる能力に活かされたといいます。
この試合でも、國井は、相手の銃剣の先生の動きを事前に読んで、体の動きを捌き、相手を制しています。
こういう動きは、長年の鍛錬の賜物です。
おもしろいもので、日本古来の武道の、上級の練達者に倒されると、倒された側は、まったくと言ってよいほど、痛みを感じませ ん。
むしろ、倒れて抑え込まれていても、
「あれ?俺はどうして倒れているのだろう?
あれ?俺はどうして身動きができないのだろう?」
と、キョトンとした状態になります。
まさに柔よく剛を制すですが、相手が力が強く、攻撃の勢いが強ければ強いほど、簡単に相手が倒されてしまいます。
まさに日本武道、恐るべしです。
國井善弥のこの試合は、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の戦いになぞらえて、昭和の巌流島と呼ばれました。
これも、忘れてはならない日本の歴史のヒトコマだと思います。
それにしても、我が先人は凄すぎる。やはり、武道は大切ですね。何か一つでもやっていたかった。流石に、今からでは無理でしょう。
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