中国は、どこまで世界進出を狙っているのでしょうか。金は、中国を誤解している世界のバカ共から幾らでも集めることが出来ると思っていたのでしょうか。流石に、バカ共も気が付いてきて金の集まりが悪くなってきたと思うのですが、本当にしぶとい。
何と、サウジアラビアをアメリカから取ろうとしているそうです。
このところ、何時もの宮崎さんの中国情報が怒涛のようにアップされていれ、取り上げるのが間に会わなくなってしまいました。溜まりすぎて、取り上げるのがかなり遅れてしまいました。
宮崎正弘の国際ニュー ス・早読 みより 平成29年(2017)9月5日(火曜日) 通巻第5419号 <前日発行>
ドバイ、オマーンへの食い込みばかりか
中国はサウジアラビアの対米依存基軸の転換を狙う
サウジを筆頭とする中東諸国の原油輸出。いつまでも日本が最大のバイヤーではない。中国はいま世界中から一日900万バーレル強の原油を輸入し、二位は500万バーレル強のインド、日本は400万バーレルそこそこで世界三位に転落している。
もっとも日本は省エネが進んでおり、日本車の燃費効率は世界一である。
トランプは初の外遊先をサウジアラビアとしたが、第一にオバマ政権下で冷却した両国関係の正常化、外交の修復にあり、第二に1100億ドルにもおよぶ武器輸出である。
その後も、米国政権の主要人物のサウジ詣では続いているが、隙をぬって中国は政治局常務委員で「石油派」の張高麗をリヤドに送り国王と面談している(8月24日)。
米国は自身が産油国であり、サウジアラビアからの原油輸入はほぼ必要がなくなった。原油価格暴落、その後の低迷によって、サウジは財政赤字に陥り、国営企業アラムコの株式を市場に売却を決意し、苦境に陥った経済の回復をはかるために初の赤字国債も発行する。
アラムコの大株主を狙うのは中国である。ペトロチャイナがすでに名乗りを上げている。いずれ政治的発言力を倍加させ、原油取引もドル建てから人民元建てに切り替えをサウジに要求するだろう。
ドバイに中国は「ドラゴンモール」という商業アーケードを建て、中国製品のセールばかりか、中国の銀行が人民元預金を募集している。隣のアブダビでも同様な商業活動が目立つ。かつてドバイ・バブル崩壊の折、一番ソンをしたのが中国の投資家、それも温洲の投機集団だったが、あれから数年を閲して中国人はドバイ、アブダビにも復帰した。
顕著なのはオマーンへの食い込みである。
ドゥクムの港湾整備と工業団地の造成を中国はAIIB融資のかたちで執り行うことを決めており、またエジプトにもスエズ運河の南端に工業団地造成をプロジェクト化している。
サウジ、UAE、エジプトなどが北京の「一帯一路フォーラム」に熱心に出席したのも、こうした経済的背景があった。
中東の石油に依存している日本は、中国のこの恐ろしい策略に備えているのでしょうか。と言うか、それを防ぐ最大の武器であるメタンハイドレートの開発も邪魔をする勢力があるのを放置していたり、原発は未だに殆ど止まっていると言うのですから、平和ボケも極まれりですね。
それにしても、中国も、ここまで世界に金をばら撒いてしまったことを反省しているのでしょうか。それとも、もう、どうにもならないことが分かっていて自棄糞になっているのでしょうか。
兎に角、世界は中国を叩き潰すことに真剣に取り組まないと大変なことになるでしょう。
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