人間一度楽をすると元に戻るのは相当な気力が必要なようです。詰まりは生まれつき怠け者かもしれません。私などはその典型かもしれないと恥じ入るところがあります。
そんな性格はChinaの若者も同じようです。宮崎さんがそんなChinaの若者を取り上げてくれています。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)7月3日(日曜日)
通巻第7391号
中国の「Z世代」のやる気のなさは日本より深刻
朝九時から夜九時まで、土曜も。「それなら寝転んでいたほうがいいや」
中国の大學は七月が卒業式。22年の卒業生は1076万人。
中国のリクルート誌『招聘』によれば、四月半ば時点で就職先が決まっていたのは46・7%(前年は62・8%だった。初任 給は6295元以下(邦貨換算13万円弱)の企業が多く、しかも就労時間は朝九時から夜九時、土曜も出勤という。日本ならさ しずめブラック企業からの求人が大半をしめた。
中国のZ世代のやる気のなさは日本より深刻で、「それなら寝転んでいたほうがいいや」とソファに寝転んでネトフリで映画を見 る。
というわけで、若者の失業率は公式統計でも23%もある。実態はもっと深刻で、たとえば海外からの出稼ぎ組でさえ月給 3000元(6万円)では敬遠するが、中国人の新卒が応募してくる現象が見られる。貧困家庭育ちの新卒者はそうも言っておら れないのだ。
大学卒はホワイトカラー(白領)が『相場』だった。いまはブルーカラー(藍領)の産業分野に『学士様』が大量に就労してい る。引く手あまたは理工学部系である。
それもこれも中国経済の大幅な後退、バブル破綻、不動産大不況が原因だが、習近平が予備校、学習塾を禁止したことが大き い。家庭教師も副読本、参考書の出版も禁止され、くわえてゲームも時間制限となって、これらの産業に従事していた若者の失業 だけでも1000万人である。
若者は血の気が多く、正義感が強いが、自由のある日本ですら学生運動は見向きもされないように、中国共産党は若者の暴動を 懼れなくなった。Z世代と一括される「まったり族」は、やる気がまったくない新人類のようである。
例えば、子供の頃にはまだなかった冷蔵庫や洗濯機、水道など想像も出来ない恩恵を受けましたが、今更これらがない時代には戻れないというより戻りたくないですね。
この性質が技術の進歩に貢献しているという良い面もあるのじゃないでしょうか。
それにしても、人類はやはり地球にとっては邪魔者かも。
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