◎マイティ・ハート 愛と絆(2007年 アメリカ 108分)
原題 A MIGHTY HEART
staff 原作/マリアンヌ・パール『マイティ・ハート』
監督/マイケル・ウィンターボトム 脚本/ジョン・オーロフ
製作/ブラッド・ピット デデ・ガードナー アンドリュー・イートン
撮影/マルセル・ザイスキンド 衣裳デザイン/シャーロット・ウォルター
美術/マーク・ディグビー 音楽/ハリー・エスコット モリー・ナイマン
cast アンジェリーナ・ジョリー ダン・ファターマン ウィル・パットン デニス・オハラ
◎2002年、ダニエル・パール誘拐事件
事件に関する概略はこうなってる。
ダニエル・パールは、米紙ウォールストリート・ジャーナルの記者で、
1月23日、カラチでの取材中に誘拐された。
2月21日、ダニエルの殺害の模様を映したビデオがインターネットで公開され、
遺体は5月に発見され、アメリカに搬送された。
そして1か月後、
アフメッド・オマル・サイード・シャイフ他3人の容疑者が告発され、
7月15日、パキスタンで有罪判決を受け、シャイフは死刑宣告を受けた。
そもそも、ダニエルは国際テロ組織アルカイダに関して取材していて、
誘拐した集団は、
アメリカが拘束しているテロ容疑者の釈放や、
パキスタンからの米軍撤退などを要求していた。
映画は、この事件の被害者ダニエルの妻マリアンヌの手記に基づいて、
夫の行方を追っていく身重の妻をリアルに描写してる。
こうした映画は臨場感が命なんだけど、それは充分に観てとれた。
「おや?」
とおもったのは、彼女が「南妙法蓮華経」の題目を唱えていたことで、
法華宗にでも入信しているのかなと。
で、あとで知ったんだけど、
マリアンヌのミドルネームはサチというらしい。
幸せのサチって意味なんだろうか。
まあ、彼女の宗派についてはともかく、
パキスタンの現状について、なんとなく想像がつくし、
アメリカが国際社会の中でどのような立場に置かれているのかも、
おぼろげに見えてくるという意味においては、
充分に時事性を備えた映画なんだろうな~とおもえるし、
真に迫った感じはよく出てたんじゃないかしら。