◇サイレントヒル(2006年 カナダ、フランス 126分)
原題 Silent Hill
staff 原作/「コナミ」『サイレントヒル』
監督/クリストフ・ガンズ 脚本/ロジャー・エイヴァリー
ストーリー原案/クリストフ・ガンズ ニコラ・ブークリエフ
製作総指揮/ヴィクター・ハディダ 山岡晃 アンドリュー・メイソン
撮影/ダン・ローステン 美術:エリノア・ローズ・ガルブレイス
プロダクション・デザイン/キャロル・スピア
衣裳/ウェンディ・パートリッジ 音楽/ジェフ・ダナ
クリーチャーデザイン/パトリック・タトポロス パトリック・タトポロス
特殊メイク監修/ポール・ジョーンズ
特殊メイク/パトリック・タトプロス パトリック・バクスター ニール・モリル
視覚効果製作/ホリー・ラドクリフ
cast ラダ・ミッチェル ショーン・ビーン ローリー・ホールデン ジョデル・フェルランド
◇灰の降る町
ぼくは、ゲームをしない。
ていうより、したいんだけど、してる余裕がない。
だから『バイオハザード』も映画を観るだけだし、この作品もそうだ。
両作品の違いは、ヒロインが攻撃的かどうかってことで、
この映画は明らかに巻き込まれ型で、ラダ・ミッチェルはひたすら逃げてる。
もうすこし能動的になってもいいような気もするんだけどね。
まあ、それはそれとして、
灰がしきりに降り続いている町っていう発想は、良い。
地下の鉱山が火事になってそれがいっこうに鎮火してないっていう、
実際にアメリカにある町がモチーフになってるから余計に好奇心をくすぐられる。
でも、
教会に集ってる教団の人達は、いったいどうやって生きてるんだろう?
町が閉鎖されてるんだから、食糧が供給されてくるわけでもないだろうし、
こんな人間の棲めないような町に棲み続けてるってのがそもそも不思議だ。
また、クリーチャーたちもなんでこの町に発生してるのかってのも、謎だ。
悪魔の子を宿すにはそれなりの理由があるはずで、
そういうのをすべてすっ飛ばして、
ひたすら、次元のちがう世界に養女を探しに行く夫婦に徹してる。
映像は悪くないんだけど、
最後まで納得しにくい設定はちょっと無理があるような気もしないではない。
ただ、この映画については、
以前、まだ浅草に名画座があったとき、何度かポスターを見かけた。
普通、通りすがりの映画館のポスターなんて忘れちゃうんだけど、
やけに印象に残ってて、いつか観たいな~とおもってた。
そういう映画もあるんだよね。