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氷の接吻

2022年08月04日 16時31分59秒 | 洋画1999年

 △氷の接吻(Eye of the Beholder)

 

 ちょっと娘の幻想が多すぎて鬱陶しくなるのと、物語が止まるのは勘弁してほしいかな。物語といえば、たしかに冒頭でアシュレイ・ジャッドが殺人を犯すんだけど、そのビニールに包まれて川へ棄てられた死体についてはまったく無視されたまま、ユアン・マクレガーがまるでストーカーのように負い掛け続けるってのはどうよ。英国諜報部に重大事件だと報告しかけてやめるのは一目惚れしちゃったからっていうのはわからないでもないけど、それは腕利きの行動とはいえないよね。

 それと、ホテルのフロントのおばさんがアシュレイ・ジャッドにユアン・マクレガーにつけられてるって告げ口するのは駄目だよね。余計なおせっかいっていうより、英国諜報部の腕っこきにしちゃ、あまりの不手際じゃんね。それはそれとして。アシュレイ・ジャッドはもともと一重まぶたなのかしらね。ちょっと目の開き方がつらいな。ここまでひん剥かなくしても充分きれいなのに。

 結局、身上書を確認するまで40分もかかってる。そこまでひっぱる必要があるとはおもえないんだけどな。で、そこから凄まじい勢いで物語が進展し始めたのはいいんだけど、アシュレイ・ジャッドの出会った盲人と結婚するしないでそれを嫉妬したユアン・マクレガーが狙撃するっていう、さらにいえば、わけのわからん糞野郎に山小屋へひっぱりこまれたあげく、暴行され、麻薬を打たれ、それに怒り狂って糞野郎を叩きのめしてる内に逃げられ、FBIに取り囲まれたときにはパトカーにまで発砲して救け、収容された精神病院まで追いかけて眠ってる隙に結婚指輪まで嵌め、最後にはアラスカだかどこだかともかく氷に閉ざされた場所の「地の果て」っていうレストランで働いているところまで追い掛け続けて、とどのつまりは氷の中で車が激突するまで追い掛けるっていう、簡単に言えばそういう展開になるんだけど、これはもはや物語を見守る気もなくす。なんか、とどのつまり、アシュレイ・ジャッドの綺麗さだけを撮ろうとしただけで、ちゃんとした映画にならなかったっていうだけの作品にしかおもえないんだけどな。

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