Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

複製された男

2022年08月23日 22時42分36秒 | 洋画2013年

 ◎複製された男(Enemy)

 

 邦題、まちがってるんじゃない?

 いちおう、邦題にしたがえば、どっちが複製された男かはわかんないけど歴史の教授をジェイク1としよう。で、とにかく、物語が始まるまでじれったすぎる。メラニー・ロランが観られたのはいいけど。

 しかし映画『道は開かれる』のホテルのボーイ役に自分を見つけるのは段取りとしていいけど、なんかふと後でおもいたつというのはなんだかな~。ふつうは見落とすかちらりと観た瞬間に気がつかないかな。

 それに、役者の名前を調べて事務所に行ったときにたまたま休みで受付が本人ジェイク2と勘違いして郵便物をくれちゃうんだけど、これで住所がわかったんなら、直接訪ねていけばいいことで、電話番号を調べて電話して声だけでも自分ジェイク1と本人ジェイク2に勘違いされるってのはおもしろいけど会えば済むことでまだるっこしい。

 でもって電話をかけられた方の奥さんサラ・ガドンは妊娠してて旦那ジェイク2の浮気を疑い電話の相手つまり主役の方の歴史の教授ジェイク1に会いに行くんだが、ここもまたもたつきおもわせぶりが長い。これはドゥニ・ヴィルヌーヴの演出の癖だね。

 つか六本木ヒルズの蜘蛛ママンがものすごく巨大になって町をゆくんだけど、これなに?っておもったとき、なるほどねと。ようやく、ジェイク1の講義の独裁者とジェイク1の母親イザベラ・ロッセリーニとが繋がってくるんだね。蜘蛛はいっぺんにたくさんの子を産むわけで、その子はみんなおんなじなわけで、その子の内の一匹がやがて新しい女王蜘蛛と交尾するんだよね。

 となると、ジェイク2とメラー・ロランを犯そうとしたジェイク2がふたりして事故死しちゃうことで、結論が出るんだな。最後にいきなりサラ・ガドンが蜘蛛に変身しちゃうのがそうで、サラ・ガドンが次なるママンってことだね。

 なるほど~。

コメント