△マダムのおかしな晩餐会(Madame)
結局、こうした下品なのか皮肉なのか微妙なところの喜劇には、気分を乗せていこうという気持ちがないと鼻で嗤ってしまうことになる。ことにロッシ・デ・パルマの印象的な顔と演技に気が乗らないとむつかしい。ハーベイ・カイテルやトニ・コレットにはなんの違和感もないし、こんなもんだろうなって感じだけど。
とにかく、そもそものパーティに出席するのが13人だから14番目の客をメイドから用意すればいいじゃんっていう発想に乗れるかどうかってことで、ここでつまづいてしまうと、そのあとの下品なジョークやメイドだったと知らずに発展する恋愛劇や主人夫妻の思惑などが空回りしちゃうんだよね。