Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1500. トイレの男女区分

2017年11月09日 | diving

  このブログのPEN LIFEシリーズがようやく1400番台を抜け出した。

 実をいうと1400とか14という偶数数字が嫌なのです。ラッキーナンバーという言葉もあるぐらいだから数字にも好き嫌いがありますが、それには全く論拠がありません。その1400番台から早く抜けだそうと考えたのが春頃、ようやく抜けすことができました。

 なぜ嫌いなのかというと、まず3で割れない。つまり建築では、寺院の柱と柱の間の空間数であるスパン数が、法隆寺金堂を除けば5間とか7間といったように奇数が圧倒的に多い。中央があって脇があるという空間構成の方が寺院としての風格を演出しやすいのかもしれません。それはデザイン上のバランスがとりやすいからです。

 14という偶数は二つに割ることができますが、それがトイレの男性用、女性用と2分割されるのと一緒で面白くない。近年では、多機能トイレもあるので必ずしも2で割るというわけではありませんが。

 20年前大学のアトリエ棟新築の計画段階で、トイレの男女別区分をやめたことがあります。化粧室のついた広いブースがいくつもあるというスタイル。そのほうが着替えもできるし、育児機器をおけばおむつの交換だってできるし、車いす用のブースだって設えられます。つまり完全にプライバシーな空間をブースとして実現しようという意図でした。それがいつのまにか、不要な洗面台がブースの外側につき、建築が完成したら男性用、女性用のサインまで付いている。

 例えば化粧をする。それが同性だったら許されるが異性はお断りという現在のスタイルから、同性でもお断りができるプライベートな空間に格上げしようとしたわけです。それがあかんというわけですから、それは文化性の違いだろうなと思ったわけです。

 だからここに書いておこう。もし私が公共建築や民間のパブリックな建築の計画や設計をしたら男女別のトイレは、つくらないからね。社会的な施設においては、男女別という性別区分ではなく、パブリックかプライベートという公私区分にすべきだというのが私の考え方です。トイレはプライベートな空間ですから、その方が考え方が明快でしょ(笑)。

 

沖縄県慶良間諸島久場島紺瀬の鼻

OLYMPUS E-M1,FISHEYE8mm/F1.8

ISO200,露出補正-1.7,f/2.2,1/400

コメント
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