さて足指骨折で遠出ができないからZEISSの空気もストック画像がない。だから先日ネガからデジタルデュープした画像が大量にあるので、こちらをアップさせよう。まっ、20世紀の空気かな。
40代半ばに、このあたりで人生を切り替えようというので、それまでの西麻布でデザインの先端を走っていた都市開発プロデュースという仕事から足を洗い、筑波大学の研究室で博士論文の執筆にチャレンジし大学の先生を目指そうというライフプロジェクトに着手した。大いにスキルアップしようという2年間の研究ライフだった。この当時40代半ばで自分を振り返ってみるというのが流行っていたのかもしれない。結果的には2年間で博士論文を完成させ学位を取得し名古屋の大学へ赴任することができた。それまで人の倍以上働いてきた人間にとってはサバーティカル・イヤーだった。
同様に筑波の研究室で私の後ろにデスクを構える博士論文を目指すU君がライカの撮影機材にはまったのだ。なにしろライツM3をアメリカから取り寄せたぐらいだから、私にもこれ買えとばかりに勧めてくれた。さらに私がいた研究室には撮影機材好きの先生もいて私とU君とで盛り上がり、回りからはあきれ果て軽蔑の視線を受けていたわけだ。
それで画像は、日本の半分ぐらいの価格でアメリカから調達したライカM4-Pである。DHLで筑波のハッカーアパートメントに届いたときの画像だ。
以来、これにトライXを詰め、世紀末の日本の街(大げさか・・・日本の街の一部というべきだ)を取り歩いていた。
さて今週の京都市内は、桜が散って春が立ち上がるのかと思いきや、寒い日が続く。まだ冬のダウンジャケットが活躍する。今はインナーで寒暖を調節する傾向があるのだが、まだまだ春の格好には至らない。そんなことをしているとすぐに夏になる。さてどうしたもんか。
筑波ハッカーアパートメント
撮影機材不詳