ライツマニアではないですがと、謙遜していてもレンズ50本も所有しているなんて記述を読むと、それは謙遜ではなく、やはり自慢だろう。そのあたりがライツマニアの生きがいであり、いやらしさだ。
私の場合、精々4本のレンズと1台のボディぐらいしかないから自慢するほどではないが、デジタル機材を手にすると、ライツ機材が装着可能なので組み合わせてみた。
α6000のボディにライツ・ビゾフレックス3型にヘクトール135/F4.5レンズを付けてみた。LEITZ機材に付けたビゾフレックスのボディは手動でレバーを下げると、ミラーが跳ね上がり、そのままシュッターを押すことができる。手動の一眼レフだ。ミラーレスの機材に、あえてミラーを付ける理由は希薄だが、α6000はすべて手動になると焦点合わせがピーキングか拡大表示なので見にくいわけだ。そこで被写体をダイレクトに見つつ、焦点合わせができないかなと考えた。
結論はこのままの状態では使えない。ただしレバー先端の位置がシャッターの上に来るので、多分シャツター連動ネジでも付ければ使えそうだということがわかる。自分でつくるか中古カメラ屋に製品があるかもしれない。もちろんレンズをマウントアダプターを介して直接α6000に付けられるが。
それでも、この面倒なシステムは格好が良い。写りはSONYプログラムだから、綺麗に補正してしまうだろう。でっ、これ持って街にでるなんざあ、周囲から珍奇なオッサンとみられるのがおちかな。レンズは200mm相当になり、京都市内では、精々50mm標準レンズか35mmのレンズでことたりるので被写体がない。
最近フィルム機材などを使いたいと思うのも、Instagramなどにみられる輪郭がシャープで発色の良いデジタル画像に飽きているのかもしれない。フィルムも表現方法の一つなので、存在してくれた方が表現の可能性が広がってよいと思われる。何でもデジタルばかりでシャープで鮮明な画像ばかりみさせられては、こちらは飽きるわけ。
そんなことを考えていたら、コロタイプの写真展が清水寺成就院で開催されている。コロタイプも古い写真製版技法だが、いまでも京都市内の便利堂が技術を保存しており、文化財の保存に用いられていると聞く。かって法隆寺金堂の障壁画もコロタイプでプリントされた画像を元に復元されたという実績がある方法だ。
OLUMPUS OM-D E-M1Mark2,LEICA DG MACRO-ELMARIT45mm,F/2.8
ISO4000,露出補正-0.3,f/11,1/100