小樽公園も、樹木の色が退色し、黄色い色が混じる秋のランドスケープが漂い始めた。
毎日ではないけど、足繁く同じ所に通っていると植栽の変化がわかる。
杜の植栽を描きおえて地獄坂を下る頃、心春の中学校も授業が終わり学校中が生き返ったようにざわめいている。
窓から心春が手を振っている。
ほどなく心春がやってきた。
・・・
心春「ユウ君って、給食を食べたら教室からすぐに消えるの。
それが時々あるの。
あるとき心春が後をつけたら、体育館の裏でスマホを見ているの。
それでゲームでもしてるんだろうと思ったの。
そーーっといって後ろからスマホをのぞいたら、アダルトサイトなの。
でっ、『ああっ、そんなのみてんだ!』、っていったらユウ君は四十八手を研究してんだって。
それで最近心春に、後ろからとか、膝立ちとか、後ろにそれ、とかいろんなポーズを要求するわけ。
男の人ってそんなのが好きなんだ」
「だって、毎日同じじゃ飽きるでしょうよ」
心春「なんか柔軟体操みたいだよ。心春は体が柔らかいからなんでもできるんだけど、どうやっても快感は一緒だよ」
「それでユウ君は力が抜けて、寝ちゃうんでしょう・・・」
心春「そうなの、それで心春が晩ご飯をつくって、できたらユウ君の頬をつねって起こすの。だって全部出し切って熟睡すると頭がすごく冴えて勉強がはかどるんだってさ。セックスってお勉強のためにあるんだ」
「でっ、ユウ君の自由研究というわけだ」
心春「うん、今日もユウ君の研究発表だよーーん。でねえ、心春は美ボディを水泳の部活でみせびらかしたいなぁー。日曜日の部活が楽しみですぅー・・・」
「僕の彼女は美ボディかぁー・・・」
そういって心春はユウ君ちへでかけた。
・・・
早いな!、夜になるのが。