Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング522. 小説:小樽の翆450. 郊外の喫茶店の空気

2021年10月23日 | Sensual novel

 

 さてアチキの午前中は、一応自宅でデスクワークをしている。

テレワークといったって昔からホームオフィスでの仕事場だから、何を今更の感もある。

翠は、今日は日勤だから朝から病院へ出勤している。

さて、最近できたナンタルの定食屋にゆこうか。

といっても古い建物を改装しただけの店だが、室内は落ち着いた空気が漂っている。

都心に比べれば、といっても地方都市の都心だからたいしたことはないのだが、ナンタルは小ぶりな店が多い。この気楽な気分になるのは、郊外の喫茶店の空気があるからだ。

そう思いつつ中に入ったらツカモッチャン家の一太郎兄ちゃんがカツカレーを食べていた。

「おっす!、あら今日は子供から解放されたかい?」

一太郎「子供は、お友達に披露するんだといってつれていったよ。それでお昼は食べといてねというわけ」

お友達というのは、類さんだろう。

類さんもベーヤンの子を出産したばかりだし、まあ調度よいお友達だ。

「それで、今日はお休みでやっと放し飼いになったわけだ」

一太郎「だって二人も面倒見れませんちゅうから、今日は出産以来の初めての自由時間です」

自由時間にトランスポーテーション・デザインをしていたわけだ。

一太郎「こんな時でないと、できませんからねぇー」

「それ、みたいーーー」

そういって一太郎君がフォートフォリオケースからクルマのデザインスケッチを取り出した。

 

 

コメント
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