Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

フィールドワーク572. 美国へ

2022年03月13日 | field work

 

 二つ目玉のような連続する低気圧が通過した翌日、昼の気温-1°のフィールドを歩いていた。

 私が、やだなと思うのは帰りのバスが運休!、という事態だ。そのときは観光センターに飛び込んで民宿でも開けてもらう他ないと覚悟を決めていた。

 美国まで平日なら1時間に1本程度の路線バスがある。運転手さんに尋ねたら「ほとんど運休はしないですよ」。飛行機の欠航やJR の運休が続いている今の時期にあって、路線バスは通勤通学の足だから、雪ごときで休んでいては雪国で暮らせない!、そんな空気を感じる。

 今は美国の集落も、大半が現代住宅に建て変わっている。僅かに残された古民家から昔の姿を想像すると、伝統的建造物群保存地区に指定したいぐらいの景観だったと想像する。じゃ!、貴方は古い民家に住みたいですか?、と問われれば、そんな寒い民家は御免被りたい。もちろん観光気分でやってきても冬の北海道で古民家に1泊する気分も皆無だ。やはり断熱性能が格段に高く暖房設備の整った現代住宅にするだろう。

 寒いのはゴメンだ。そう言っていると伝統建築がなくなってゆく。なくなっていって良いと私は考える。その時代に実現できる技術でもって居住性能を満たすべき。ただし古民家も現代の技術でリニューアルすれば居住性能は高くなるけど・・・。

 酷寒のフィールドを歩いていれば、そう考えるのが当然。

572,BIKUNI

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