小樽のフィールドワークに出かけると、毎日味噌ラーメンをたべる。これがないと冬の北海道は過ごせない。
もう40年ぐらい前だろうか。我が実家の店子に札幌味噌ラーメンのチェーン店が入ってきた。そして食べたら、旨い!。当時こんなラーメンを食べた事がなかった。卵をタップリ使った太麺に新鮮なシャキシャキとした山盛りの玉葱、もやし、僅かに挽肉、そしてニンニクが入っており味の濃い味噌仕立てのスープだった。
それだけで何回も食べたくなる味だったし、実際何回も食べに出かけた。店子といってもちゃんと代金を払ったから、いつも気兼ねなく食べにゆくことができた。
誰しも、そんなラーメンの体験がある。そして最初に感動した味が、その人のその後のラーメン道の中心に居座り続けるようだ。
だから私の場合は、最初に東京へ進出してきた頃の札幌味噌ラーメンの味がDNAに染みついている。だからこれに一番近い味にこだわりを持っている。
今は、札幌味噌ラーメンの味も随分変わってしまった。それが時代の流れや味覚の変化だろう。
そこで自分で玉葱ともやしと挽肉だけのラーメンをつくったりするが、やはり半分ぐらいは違う。なんだったんだろう。あの毎晩食べたくなる味は。
今私が言えることは、頼むから札幌味噌ラーメンにチャーシューは入れないでくれ。それは味が乏しい支那そばの具材で引き立つのであって、味覚たっぷりの札幌味噌ラーメンに入れるのは邪道といってよい。
トップの画像は、新千歳空港ラーメン道場の「けやき」。ラストの画像は美国の「やまよし」食堂。いつもこの2つは定番のように食べに出かける。
そしてダイエットをしている立場としては、冬の北海道の美食の数々は体重増加に大いに貢献してくれる。京都に戻り味噌ラーメンの味を思い出しながら減量に努めている。
さて明日から「小説:小樽の翠」に戻ろう。
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