最初はフィルム画像も2回程度のブログアップでよいだろうと考えていた。だが夜のフィルム画像が意外に綺麗なのでブログも引きずってしまった。
コダック・トライ-X400フィルムは、デジタルでは表現できないランダムな粒子の配列があり、このフィルム固有のものだ。さらにPhotoshopの最新バージョンが格段に進化したことが、このフィルムを使おうと思わせてくれる要因だ。
お正月映画で1950-60年代のアメリカ西部劇をテレビで放映していた。そのときのモノクロ画面が印画紙に焼き付けたような美しさだった事が記憶にある。
それは、最近の画像ソフトの力に起因するだろう。このPhotoshopも該当し、ネガからのデュープ元画像を以下にアップさせたが、こんな眠たい画像がphotoshopを介するとメリハリある画像に簡単に補正してくれる。
このソフトのプロモーションでは画像の中の邪魔者を簡単に消してくれるなどとPRしていたが、そんな素人受けする些末な事よりもネガ画像を素晴らしく補正することの方が、はるかに優れた進化だ。
そうなるとフィルム機材が、十分使える事になる。じゃあどのフィルム機材が良いのかというと、ボディのメカニズムが丈夫この上ない程度の良いニコンFシリーズ。
そんなわけで今もニコンF3+MD4が現役機材だ。F3の露出計は中央部重点測光だが、実際はスポット測定に近い。そのことが使いやすい理由。
そんなことを言い出すと昔のニコンフリーカー達が名鏡玉と呼ばれるニッコールレンズを引き出してきそうだが私は無視する。レンズは写りに関係するので現代の設計であるコシナ・ツァィス・ニコンマウントが適切。中古で手に入るだろう。
そんな風にニコンF3ボディは中古市場に数多くあり3〜5万ぐらい。ニコンは酷使されてきたケースが多いから、できれば高くても綺麗なボディの方が良い。
ただしコダック・トライ-X400フィルム(135-36,135-24)は今日本で高価だ。例えばAmazonで5,373円/本とあった。パンデミックで物量が滞っているためだろうか。今の世界的物流傾向を反映しているのか・・・。もちろん法外な価格であり手をださない。そこで静岡県の写真材料店が比較的低下だったので、10本まとめ買いをした。
昨年まで800円/本だったが、今年1,200円/本。フィルム代に現像代が加わる。プロラボの現像代が900円、増感現像450円。つまり36枚撮りフィルム1本で2,550円のコストがかかる。アメリカでは500円/本程度のフィルムである。日本でフィルムが高ければ、アメリカの写真屋からまとめ買いという方法もあり送料を入れてもこちらの方が安い場合もある。
そんなわけで映像用とネガフィルムという両極端なシステムができた。あとは調査用のマクロレンズを加えると、ニコンDfはデジタルデュープ専用機だ。もはや静止画は映像から切り出せばよく静止画のデジタル一眼レフ不要とするシステムだ。その分の重量をトラベラー三脚やジンバルに振り返られる。つまり静止画ならネガ画像で、そうでなければ映像で、という両極のシステムが組める事に気がついた。
このシステムでまた小樽へ行きたいな。
フィルムからデュープしトーンカーブを反転させた未修正の状態
次回の小樽行きに備えて・・・
NIKON F3+MD4,Carlzeiss Dostagon25mm/F2.8,Tri-X400
Tri-X400+2増感処理、現像所:写真弘社