小樽のオーセントホテルに着いた翌日から猛吹雪だった。
昼間から快適なホテルを書斎代わりに使う事は、気分転換にもなり刺激がある。猛吹雪の街を見下ろしながら昼間からホテルで仕事をするのはなかなか乙なモノだといえる。ホテルは寝泊まりだけではない。
滞在1日目は、二つの低気圧が続けざまに通過した。
街は猛吹雪。そこでホテルから歩いて10分の市立小樽図書館へ出かけ資料を探すことにした。そして待望の資料と対面し、ニコンDfにマイクロニッコールを付けて複写撮影をしていた。そして遅いお昼は、花園の五香飯店で餃子定食だった。そしてホテルに戻ると、その足で大浴場へ直行。
二日目は積丹美国へでかけた。
ホテルから駅前のバス停までは屋根があるアーケードの下を10分だ。そして午後遅く市立小樽図書館へデータをもらいに出かけたのだった。夜はトライ-Xを詰めたニコンF3を持って境町から入船を歩き回っていた。もちろん雪まみれ。うみのやでヒレカツ定食、随分と動き回った1日だった。もちろんホテルでキーを受け取るやいなや大浴場へ直行し冷え切った身体を温める。
三日目も猛吹雪だ。
JRも飛行機もストップ。そこで路線バスで築港のウィングベイに出かけた。国道5号線は排泄した雪で車線は半分になり渋滞。これが雪国の日常生活なんだろう。
京都では手に入らないノースフェイスの厚手の靴下、ヤマダ電機でSDカードを調達しケンタッキーのチキンハンバーグでお昼だった。午後はホテルの並びのモスバーガーでインターネット、夜は徒歩5分のふじりんで蟹!。
四日目は、吹雪も少し収まり街の徘徊。
ホテルから徒歩3分のバス停から住之江神社に出向いた。雪国はタクシーは走っていなくても路線バスが時間通りにやってくる。雪の神社の参道や境内は、ことのほか美しい!。隣の住之江教会の建築、花園路地も撮影したいし・・、そんなふうに街を徘徊し、遅いお昼をモスバーガーで食べていた。そして夕方再度ふじりんへ出かけた。帰ってからホテルの大浴場へ直行。
私のアトリエからホテルのデスクで仕事をするのはとても新鮮。あれもしたいし、これもしようと考えていたが、その半分も片づかないうちにあっというまに4日間が過ぎてしまった。今年はランドリールームを設けた。
オーセントホテルは、猛吹雪で交通網がすべてストップし帰れなくてもよいと思わせるほどよいところだ。快適な部屋、必要な設備、便利な立地、朝のベーカリーがあり、夕飯の飲み屋も5分で行くことができ、ホテル暮らしは大変便利だ。それはあたかも小樽の街に住んでいるような生活感覚があるホテル暮らしだ。そうした生活感覚が都市型ホテルの基本形だろう。
北海道の移動はまる一日かかる。都会人みたいに到着したら、即あれもしよう、ここへゆこうなんて事は雪国では無理です。
579. 住之江神社