またこの路地へ来ちまった。嵐山仲店小路というそうだ。以前高架を走る電車から見つけた路地だ。明らかに古い大きな建物。その脇が路地になり飲み屋が連なっている。来てみたらすごい路地だ。古い建物の二階はどうなっているんだろう。あらぬ関心をもってしまう。
しかし今年はどの飲み屋も営業をしていない。定休日だというのもあるし、パンデミックで閉鎖しているというのもあるだろう。
このおどろおどろしさには、近寄りがたいものがある。私は平時であっても、ここに来ようという気分にはなれない。マスクをギュッとしめて、いつも足早に通り過ぎるだけだ。それでも、被写体としては絵になるので何回も足を運んだ。そして幸いにもこの路地では誰にも会わなかった。平時の姿ではないのだろう。
ほっておけば、雪で埋没しそうな路地である。
今年は、雪があるうちにまた小樽へこられるだろうか。こられれば、やはりフィルム機材を持参しよう。こんどはPlanarをつけてこよう。映像とフィルム機材。でもパンデミックで無理だろうな。
小樽市 花園
NIKON F3+MD4,Carlzeiss Dostagon25mm/F2.8,Tri-X400
Tri-X400+2増感処理、現像所:写真弘社