旅の映像を編集していて、画面のブレはない方が良い。現場で気合いをいれて機材を構えても、吹雪で身体は揺さぶられる。
やはり軽くて優れた三脚が必要だ。そこで次回の旅に備えて台湾製のバンガードVESTA TB204C という三脚を調達した。在庫が少なくなりつつあるので、少し高いがヨドバシで18,700円、届けてもらった。
三脚を手に取ってみると、先ず重量740gと軽い。大きさは48cmとノースフェイスの20Lリュックとほぼ同じ高さであるので収まりが良い。これが重要な事であり、機材の大きさや重量は飛行機の持ち込み手荷物で厳しく制限されているうえに、撮影していてもかさばらないので行動しやすいことにある。しかも雲台の目盛り(機材をパンするときに必要)や水準器がついている。機材はクイックシュー方式で取り付けるのも便利だ。
もう何十年も前にプロの写真家がチョイスしてくれたハスキーの三脚に悩まされていて私は三脚嫌いになった。最近ようやく実用的三脚が登場した。といっても在庫品薄だけど・・・。
まだ小樽での仕事も少し残っているし、こうしたグッズを入手すると小樽再訪と思うが、パンデミック状況下でいつゆけるだろうか。
思うに、日本の写真の世界は教条主義的だ。機材はニコンやキャノン、三脚はハスキーだ。これならブレないぞ!。写真を撮る者はプロを目指せというわけだ。
今時プロがめざとく見つけるブレなんかphotoshopで修正できるし、そもそも静止画のプロって存在しているのだろうか。プロといっても副業を多数もっていなければ食えない世界だ。だからプロというものが本当は、存在していなかったと理解する方が正しいのだろう。
そんなくだらない主義よりも、私は研究者・デザイナーとして自分の感性の表現や論文投稿のためのクリエイションツールの1つとして撮影を捉えている。つまり絵具や絵筆、あるいはMacと一緒だ。そした発表の場として学術団体やブログ、YouTubeがあるのだから便利な時代だ。
そうやって投稿した学術論文も、国会図書館の蔵書検索で私の氏名検索をすると150件出てきた。一応日本のアカデミックな文化に貢献しているけど・・・。
iPhon13pro
ISO100,焦点距離50mm,露出補正0,f/1.5,1/120
ISO100,焦点距離26mm,露出補正0,f/1.8,1/60