最初の呼び水は私の教え子のUからの年賀状だった。
Uからの年賀状を見ながら、そういえばUの旦那は鉄ちゃんだった。雪の鉄道写真を撮りにゆくのも面白そうだ。それでWEBサイトをくくると雪の新幹線米原駅の撮影画像がある。ここならゆけそうだ・・・。
今年の冬は厳しいから外を出歩くのも面倒だと思いつつ、peachのサイトをくくったら関空から新千歳まで4,980円!。新幹線の京都-名古屋間より安い。北海道の方が安いなんて凄い時代だ。じゃあホテルは大浴場に直行できるオーセントホテルが空室・・・。指が先走りして、結局家に籠もって冬をやり過ごすはずが、小樽冬の旅の予約ができた。
そうなると次の楽しみは撮影機材のチョイス。昨年フイルムで撮影した街は美しかった。となるとフィルム機材ニコンF3+MD4。レンズはDistagonとPlanar、フィルムはトライ-Xが7本あれば足りるだろう。ここまでは簡単に決まった。
図書館で文献複写があるからニコンDfにマクロレンズが必須だ。其れに28-300mmレンズがあればレンズの互換性がある。さらに映像を考えるとα6600+18-135mmレンズをどうするか?。デジタルズームで1.5倍の300mm迄届くとなるとニコンDfがいらないのだが・・・。
次は鞄だ。ロープロという撮影機材用のバックがでてきた。機材を詰め込んで持ったら実に持ちにくいし機材しか入らない。一体誰がこんな珍奇なバックを開発したのか。そこで機材の保護をかねてバック毎山用リュックに投げ込んだ。少しオーバースペックな重さが悩ましい。
そしてまたバスで美国通いになる。今回は美国の手前の厚苫で降りて300mmのレンズで積丹の冬の海を狙おう。昼は美国の食堂で味噌ラーメン、午後は小樽の市立図書館で文献撮影、夜は「ふじりん」にゆこう。何回も同じ所に通う旅は旅程がたちやすいから好きだ。そうそうホテルでMac Book proで映像編集のテストをしよう。
そうやって旅の準備をしていたら、沖縄、広島でまん延防止等措置の対象地域に指定された。オミクロン株流行の兆し濃厚。小樽でオミクロン株は出ていない。ならば日程を2週間早めエアチケットと宿を変更した。パンデミックの隙間をついての旅だ。
そもそもUからの年賀状-鉄ちゃんのクラシックな空気に影響されたのが旅の始まりだった。もちろん小樽は官能小説の舞台だし、それで興味を持ったら、この街は意外に面白い事に気がついて、あとは飛行機が飛ぶことを祈るほかない。はたして今年も小樽冬の旅へゆけるか!?。
そんなことを考えて小樽へ旅に出たのも、実は今年のお正月が明けた頃の事であった。
iPhon13pro
ISO126,焦点距離35mm,露出補正0,f/1.5,1/120
ISO80,焦点距離96mm,露出補正0,f/2.8,1/122