Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング581. 小説:小樽の翆507. 処女

2022年03月06日 | Sensual novel

 リュウ君がインポの治療で、青森からのフェリーで小樽の病院へ通院している。

帰りにアチキを誘って飲み屋に出かけ、苫小牧から夜行フェリーで青森へ戻る。

「インポの治療はどうだい!」

リュウ「うん!、最近はVigiと元気にやっているよ。多分薬の効果も大きいんだよ!」

「リュウ君も律儀だねー。フィリピーナの上さんのためにインポの治療に通うなんて・・・」

リュウ「なんつうーかなあー・・、つまり私と結婚したとき、上さんは処女だったんですよ」

「ふぅーーん、カソリックの国だから縛りでもあるの?」

リュウ「縛りはないと思うけどフィリピンの田舎じゃ、大体結婚するまでは処女ですよ!。そのかわり結婚する年齢は早いけど・・・・

「昔の日本みたいだ・・・」

リュウ「そこがプリミティブつぅーかなぁー。そうでないと田舎じゃ娼婦といわれますよ」

「日本の社会の風潮とは随分違う!」

リュウ「結婚前にセックスすってるいうことはないよ。そのかわり相手を定める年齢がものすごく早いし、これって目標を定めたら積極的なんだよね!!。私なんか上さんから、もう口説きに口説かれたって感じだった

「見定めたら、逃がさないってわけだ」

リュウ「そうなんです。大体男の評価のポイントは、ルックスとお金。ルックスは生まれてくる子供の良し悪しに影響するし、フィリピンの男はあまり稼がないから、女達は経済力をものすごく重要視しているよ」

「じゃあ日本人は、ターゲットだ!」

リュウ「そう!、それで二股でもかけようものなら、あっちの女は使い古しだけど私は処女ですよ。使い古しに子供ができるんですかぁーって口説くわけ」

「子供をつくるのが結婚の目的なんだ」

リュウ「そう。それ以外になんかある!!!って感じ。そんな空気にいると、私も好きな女は一人で十分です、ハイハイ一生愛します、そう思っちゃう。だってフィリピンの女って超猛烈に嫉妬深い。それで刃傷沙汰だってあるもん。日本みたいに気分が合わないという理由で別れて、また別の男を捜すなんて随分面倒くさい。だから男にとっては最高だよね」

「浮気心がなければ、最高の女なんだ」

リュウ「そうなんですよ。そこをフィリピンの女は間違えない。だから狙いを定めるって感じで一途に口説いてくる」

「そうなると日本で100人切りなんて女子がいたら、もう男を見定める目がないというわけだ」

リュウ「それはフィリピンでは娼婦ですね。生涯愛する男って一人いれば十分ですよ。それで処女がやってくるもん。感激は大きいですよ」

「じゃあ、これからは結婚する女は処女に限ります!!、そんなスローガンでも立てようかな?

リュウ「それを日本でいっちゃったら、あたし達既に手遅れっていう女ばかりでしょう。女達から狼煙があがりますよ」

リュウ「でも処女の女って感動的と日本人は思うでしょう。でも実はこれが超大変なんだぁー((^_^))」

リュウ君の話は続く・・・

小樽は、日本海側だから例年以上にタップリと雪が積もっている。西高東低の気圧配置のなかを明日は、二つの低気圧が沖合を通過する予報。風が強くなってきた。

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