Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編465. 私の小冊子から4. 夏の京都の祭

2021年07月15日 | field work

 

あとがき

 例年なら今頃から祇園祭宵山が始まる頃だが、コロナ過で祇園祭は今年も中止になった。

本来、都の疫病を沈めるために始めた祭だったが、その疫病で中止になる構図が面白い。

だから過去画像で。

平成のある夏は、祇園祭、送り火、弘法市、そして8月下旬の二日間だけおこなわれる六地蔵参りと続けて走り回った。

祇園祭は、御池筋の辻に脚立を立て、行列の正面からEF100-400mmのLレンズで撮影できた。手振れ補正が、このときほどありがたかったことはない。今では、規制も厳しくなりそんな撮影ができなくなってしまった。次第に撮影制限が出てくると、京都の伝統行事も興味が失せた。今は行事にでかけることも撮影することもなくなってしまった。

みたらし祭は、祇園祭の1週間後に下鴨神社でおこなわれる楽しい祭である。この日だけ流される疎水の冷たい水が蒸し暑い夏に心地よく、こうして街へ繰り出し、おばんざい屋で宴会だった。

五山送り火は、あるときタクシーをチャーターして五カ所の撮影ポイントを30分で走り回ったこともあった。これならば一度に全部撮影できる。ただし写りを問わなければだが・・・。

六地蔵参りは、毎年8月20日頃の地蔵盆の頃におこなわれている。京都につながる6街道の入り口にお地蔵さんが祀られてある。だから路線バスや電車を乗り継ぎ京都の街の外周を一巡した。もちろんシームレスに交通機関があるわけではなく。炎天下のなか1時間後のバスを汗だくになって待ったいたことが記憶にある。六地蔵巡り最後の山科の徳林庵まできたとき、子供達の表情に救われた思いがした。地蔵盆は、子供達のお祭りである。

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