団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる「2025年」がどんどん近づいている。医療と介護の需要が益々高まる中で、「地域医療」の重要性が叫ばれて久しい。病院の高度な専門医療がもっとも望ましいのかと考えると、そうでもない。老いとともに、身体の機能が低下し、いずれ人は死に至る。必ず、死が待っている。死をどう迎えるかを考えることが必要ではないかとふと思うことがあるが、同じように考える人も少なくない。医師としても、医療や投薬に頼ることで、楽していると思う人もいる。止められぬ老いや病にしっかりと向き合う時間を作らねばならない。
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