今は、賃上げの時代か?

日本経済の行き詰まりと、その対策として労働者の賃上げの必要性は、メディアなどで目に入る限り今のところ、政府の内外を問わず、異を唱えるのを見ない。
今朝からののテレビもこの点だけは立場を超えて誰もが一致しているようだ。
先日のブログで書いたが、どうしても賛成できない。
 これまで経済団体が競争力を理由に賃金を抑制してきたのを、続けた方がいいと言うのでは全くない。
 これまでの経済政策の付けが回わり、経済の体力失い、社会そのものが痛んで来ているのに、内需拡大で消費を刺激するのは、残った血を始末するのに等しいと考えるからである。
 まだ体力があった数年前だったら、有効な政策だったろうが、今は逆の結果を招くと思う。
 赤字まみれの財政下、お金を分けて使える状態ではない。ここまで来たら、先ずは社会のセフティネット(安全網)をチエックし整備することではないか。社会は否が応でも社会的リスクを背負わなければならない。リスクをを放置するのは、漏水を放置するようなもので、道義の問題ではなく、社会の管理能力の問題である。
 選挙を意識しての事かどうかは分らないが、経済政策は混乱しているのではないか。
 これではバブル崩壊後の経済政策の誤りを(形は違うが)またも繰り返すことになる。
 政府や専門家が「株は春以降、景気は夏以降上昇する」と言うがそうは行かないだろうと私は予測している。
 世界的不景気に油を注ぎ、自ら巻き込まれなければいいがと予測好きの予測が外れることを願う。

(これでこの1年、日本経済の「仮説実験授業?」を楽しめるわい。)

 

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