授業時間を増やす。

文科省は学習指導要領を変え、子供達の授業時間を増やすらしい。
 教育的に細かく論ずる気になれない。批評の枠組みになるかもしれない2つのことを述べたい。
 1、現在の学校教育が、子供達にとってどうなっているか、今の         現実を見ることだ。  
   ここ10年、義務教育の学校へ行けない子供達が全国に12         万人を数え、発達障  害と呼ばれる子供達が、ほぼ同数おり、少子化傾向の中で、両者とも年々増加  している  現実。このことと、これまでの教育行政の関係はどうなっているか。 
   2、授業時間を増やすと言うが、  

   、「勉強時間を長くすればするほど、勉強が出来るようになる。」なんて、本気で考えているのではないだろうか?とさえ思う。 子供達が、家事や遊びほろけて勉強する時間が不足している時代ではなく、現状はその逆である。  
 
  我々がどんなに願おうとも、自然界の≪ヒト≫と言う生き物の法則に逆らっては発達しない。   
 食べさせればば食べさせるほど大きくなるわけでもないし、寝ないで赤ちゃんにあれこ れ教えて賢くなるものでもない。  
  学力を上げるために勉強時間を増やすと言うけど、子供の体力低下の問題はどうしたのだろう? 
 学校嫌いや勉強嫌い、引きこもったり、生きる意欲 を失う若者の問題など、誰もが心配している統計に出ない問題も多い。   
   
   私の教師経験で付き合った子供達の中に、ただ一人として≪勉強時間を増やせばよくなる≫と考える子供は思いつかない。    
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