ツケ②

囲碁でツケをしたまま進めてはボロボロになり勝負にならない。
「本手」とか、「手を戻す」といって、ツケを放置しない。
囲碁の盤面は19×19だがその変化は、大宇宙にも小宇宙(人間一人の内面)にも匹敵する。
前に人がツケを覚えた不幸?のことを書いたが、囲碁では問題外になる。
は分っていても、いざになるとやっぱりやってしまう。失敗し反省を繰り返してしほんの僅か上達する。
地球上の人類のやっているツケ(借り貸し)も同じだろう。

株(貸し)も勢力(投資)を働かせる囲碁もツケ(貸し借り)は癖になりやすい。 
と言いながら、今日もこれから修行じゃ! 
  
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ツケ①

ヒトはツケの味をしめた。(私も49年前、ローンで家を建てたが)昔と違いどこもかしこも(ゴテゴテと言うより)ツケで物事を処理し問題を先送りするするのが普通になった。
 私が育った家は、両親がもともと農家だったこともあってか、父親が勤め人になってからも、ツケや借金を恥ずべき事のようにしていた。しかし当時は我が家ばかりでなく周囲の空気もそんなで、子供心にも、ツケで売り買いする人はどこか調子の良いずるさを感じたものだ。
 今見ると、(自分自身も、)世界も日本もツケの思想と行動様式が蔓延している。
 地球の温暖化や、日本の膨大な赤字、年金問題、少子高齢化などのツケが子供や孫達に残すと言われている。
 しかし考えるとツケ(問題を先送りし利子がつく)の行動はもっと世界的に根を深く下ろしているのではないか。
 先日、アメリカの中央銀行総裁はサブプライムの焦げ付きに公的資金の投入は日本のように、問題の先送りなっていしまうと否定的に述べていた。
昨日はアメリカの影響下のIMFの代表は、世界の国々に公的資金の投入を呼びかけていた。
 アメリカのツケの焦げ付きの支払いを世界に求めるようなものと言えなくもないが、確かに現在の経済はグローバル化しているから、借金も支払いも国境がないとも言える。
 ただ、どこがやってもいろんな名目でお金の(価値)の水増しで,タンクを溢れさすのを待っているだけ。
その水ぶくれの経済を子孫に残すことに違いはない。暫くは地球の産業経済が痛み社会が疲弊していくだろうが、一方出口を探し出口に近づいているとも言えなくもない。
 日本では昨日党首討論をしていたが、両党首があんなことでカッカとやり合っているのは、日本や世界の現状=鍋ガエルと過冷却水状態(暑さボケと緊張の同居)をビジュアルに見せてくれたのだと思う。
 「ツケるヒトビト」と題すれば、そん所そこらの舞台よりはるかにリアリティがある、と毒づこう。

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