世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
月よりの使者④
1周目は、地球の風景だ。
窓の外は群青色の太平洋だが目の前にはナビゲーターのように地球の全景や部分的に拡大して写せるディスプレイがあるし、ロケットも全自動で速さや方向が変えられるから気まぐれな地球見物である。マサミと私は謎解きをする時のような興味津々の目になっていた。
青い海の真ん中に小さなツバル島が見えた。確かに、記録に残っている写真と比べると一回りも二周りも小さくなっている。海岸線に沿った家や道路や畑は冠水している。その分波打ち際が狭くなり海が広がり浜辺の海水が深くなっているように見える。データーを調べるとやはり太平洋の海水の量は増している。微妙だが色も濃くなっている。それより気になったのは、島がボヤト陽炎の向こうに空かしてみるようにゆらゆら揺れている。以前の写真はもっとくっきり写っている。あの陽炎のように揺れているのは何だ?と二人で首をかしげた。
ジャ今度は真っ白に光って見えた氷を見に行くことにした。
先ずは南極。
白い氷塊にまぶされたゴマ粒のように見えるものがある。何とひげペンギンの群れだった。
この氷山は近づいて見ると山のようなスケールだ。南極大陸を覆う氷塊が海に押し出され流されている。早速予測のデーターを取ると、あの氷が解けると海の高さが6メートル上がるとのことだ。これじゃー陸地はぐんんーと沈むように一回りも二周りも小さくなる。それから真っ白だった南極の島が色づいている。望遠鏡で拡大すると、表面にコケのような植物が増えている。意外な光景に気持ちが悪くなったがついでに反対側
の北極へ行くことにした。
ここはまた南極にもましてけたたましい。でっかい氷山が崖崩れして海に流れ出ている。アザラシと離された白熊は断末魔のうなり声を上げ小熊を食べている。
暫く流れる氷を追跡すると早々海水に解け、以前は北海道の網走ぐらいまでびっしり氷が詰まっていたが、最近はそこまでもたないこともあるという。
凍りづいたような顔になった二人はついでに陸地の高い山にある氷河も見ることにした。案の定、エベレストもアフリカのキリマンジェロも白いところが小さくなり氷は川に溶け河の水量がグンーと増え、今度は川の水に沈む家や村も見える。
川の流れの変化を見てついでに地球表面を覆う海流や気流の変化も映し出すとこれまた流れが激しく乱れている。さぞかしあの向こうのヒトや生物はてんてこ舞いしているだろうと想像した。少し疲れてきたので一休みして陸地を見に行くことにした。(休憩)
一眠りして外を見るとユーラシア大陸の中国の奥地のほうを飛んでいるようだ。
緑が剥げ落ちたように赤茶けた土地が広がっている。その辺りから黄色い砂埃が舞い上がり広い帯状で風に乗って東の方に動いている。
次には花火のようにドンパチやっているところが数箇所あった。
地図で確認すると、西アジアからヨーロッパに咲きかかっている。窓から見ると山も川も盛りも一続きになっているがどうも風になびく旗の模様が色々だ。
地図で見ると国名があって国と国の間に国境と言う線がある。何ぼ望遠鏡で目を凝らして見てもその線は確認できなかった。急いでアフリカ経由でアメリカ大陸も南から北へと向かった。
陸地を走っているとやたらと自動車が多く、アリが超過密に群れを成して移動しているようだ。しかもどの車も昼も夜もお尻から煙をはいて走っている。
あれでヒトや物を運んでいるそうだが、見ると生みも空も土の下までひっきりなしに飛んだり走ったりしている。色は違うがどれも煙を出して走っている。
調べるとあの乗り物の多い国ほど金持ちなんだという。二人にはよく分らずお互いに目の奥を伺うのだが、結局お互いに頭を傾げるだけだった。
ついでに気が付いたのは、車がびっしり走っている周辺はビルや建物がいっぱいで、車同様昼夜関係なく赤々電気がともり、中にはネオンが光り、ヒトも賑やかそうだ。そのてん比較的、地球の極地や中央から南の方は車もビルも明かりも少ない。何かあるんだろうとは思った。本当見たまま、は地球の風景を片っ端から書きたかったが次があるので省くことにした。
窓の外は群青色の太平洋だが目の前にはナビゲーターのように地球の全景や部分的に拡大して写せるディスプレイがあるし、ロケットも全自動で速さや方向が変えられるから気まぐれな地球見物である。マサミと私は謎解きをする時のような興味津々の目になっていた。
青い海の真ん中に小さなツバル島が見えた。確かに、記録に残っている写真と比べると一回りも二周りも小さくなっている。海岸線に沿った家や道路や畑は冠水している。その分波打ち際が狭くなり海が広がり浜辺の海水が深くなっているように見える。データーを調べるとやはり太平洋の海水の量は増している。微妙だが色も濃くなっている。それより気になったのは、島がボヤト陽炎の向こうに空かしてみるようにゆらゆら揺れている。以前の写真はもっとくっきり写っている。あの陽炎のように揺れているのは何だ?と二人で首をかしげた。
ジャ今度は真っ白に光って見えた氷を見に行くことにした。
先ずは南極。
白い氷塊にまぶされたゴマ粒のように見えるものがある。何とひげペンギンの群れだった。
この氷山は近づいて見ると山のようなスケールだ。南極大陸を覆う氷塊が海に押し出され流されている。早速予測のデーターを取ると、あの氷が解けると海の高さが6メートル上がるとのことだ。これじゃー陸地はぐんんーと沈むように一回りも二周りも小さくなる。それから真っ白だった南極の島が色づいている。望遠鏡で拡大すると、表面にコケのような植物が増えている。意外な光景に気持ちが悪くなったがついでに反対側
の北極へ行くことにした。
ここはまた南極にもましてけたたましい。でっかい氷山が崖崩れして海に流れ出ている。アザラシと離された白熊は断末魔のうなり声を上げ小熊を食べている。
暫く流れる氷を追跡すると早々海水に解け、以前は北海道の網走ぐらいまでびっしり氷が詰まっていたが、最近はそこまでもたないこともあるという。
凍りづいたような顔になった二人はついでに陸地の高い山にある氷河も見ることにした。案の定、エベレストもアフリカのキリマンジェロも白いところが小さくなり氷は川に溶け河の水量がグンーと増え、今度は川の水に沈む家や村も見える。
川の流れの変化を見てついでに地球表面を覆う海流や気流の変化も映し出すとこれまた流れが激しく乱れている。さぞかしあの向こうのヒトや生物はてんてこ舞いしているだろうと想像した。少し疲れてきたので一休みして陸地を見に行くことにした。(休憩)
一眠りして外を見るとユーラシア大陸の中国の奥地のほうを飛んでいるようだ。
緑が剥げ落ちたように赤茶けた土地が広がっている。その辺りから黄色い砂埃が舞い上がり広い帯状で風に乗って東の方に動いている。
次には花火のようにドンパチやっているところが数箇所あった。
地図で確認すると、西アジアからヨーロッパに咲きかかっている。窓から見ると山も川も盛りも一続きになっているがどうも風になびく旗の模様が色々だ。
地図で見ると国名があって国と国の間に国境と言う線がある。何ぼ望遠鏡で目を凝らして見てもその線は確認できなかった。急いでアフリカ経由でアメリカ大陸も南から北へと向かった。
陸地を走っているとやたらと自動車が多く、アリが超過密に群れを成して移動しているようだ。しかもどの車も昼も夜もお尻から煙をはいて走っている。
あれでヒトや物を運んでいるそうだが、見ると生みも空も土の下までひっきりなしに飛んだり走ったりしている。色は違うがどれも煙を出して走っている。
調べるとあの乗り物の多い国ほど金持ちなんだという。二人にはよく分らずお互いに目の奥を伺うのだが、結局お互いに頭を傾げるだけだった。
ついでに気が付いたのは、車がびっしり走っている周辺はビルや建物がいっぱいで、車同様昼夜関係なく赤々電気がともり、中にはネオンが光り、ヒトも賑やかそうだ。そのてん比較的、地球の極地や中央から南の方は車もビルも明かりも少ない。何かあるんだろうとは思った。本当見たまま、は地球の風景を片っ端から書きたかったが次があるので省くことにした。
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