月よりの使者⑤

2周目はヒトの住んでいる場所を見て回った。なんと言ってもヒトが沢山いるのはアジアで旗の模様別で見ると、中国だ。地球ののヒトの数は60数億人で中国は13億だから地球上のヒトの6人に一人は中国人ということになる。ついでインドも10億人近い。だから、中国やインドの周辺で地球の半分のひとが生きている。残りを、これ以外のヨーロッパや欧米と南半球で2分している勘定だ。車やビルの殆どは地球の北半分にある。結局、地球は青さが増し、陸地の茶褐色のところが増えている。ヒトが生きられる場所は狭まっている。その中で、ビルや車が密集し渋滞しているところに地球上のヒトは移動している。ヒトはどこへ向かうのだろう?子供を生まずヒトが減少する北半球と、明かりの見えないところで子供が増える南半球。ヒトはどこへ向かっているのか?暗闇でウイルスが異常発生?しヒトも何故か増える。明るく賑やかな町場へ向かいそこでは墓場が増える。つい、そんな想像をしてしまったが月はそんなことは誰も考えない。生き物は食べ物の多いところに集まるものだがヒトはそうでもない。食べ物の取れるところから離れているようでもある。とにかく地球を回って見てどこもかしこも、平地は勿論海も山も地下から何か出てきそうなところは昼夜を問わず掘り起こしている。そしてその近くか運んだ先で燃やしたり車やなにやらを作っている。そしてそれを売り解している。ヒトの移動を見ていると、食べ物と同じように地下から掘り出すヒトも動き作る方へ、作っていたひったいはその売り買いへ移動しているようだ。また空から見るとヒトのだらしないこと!使い終わったり、の野を作るとき出した危険物や汚れたものを出しっぱなしにしあとかたず家をしない。あの車や煙突から出る煙もそうだ。あれではあの汚れた中で汚れた空気を吸うのだから大変だろうなとヒト事だけど心配になった。あんな不衛生なことをしているとヒトよりウイルスが元気にならないか?とにかくやってる事がよく分らない。  知らぬ間に3周目に入っていた。とにかくヒトはあちこち掘り起こし、燃やして煙を出す。もうがむしゃらにやっているようだ。あれじゃー地球も大変だ。では、では最後の4周目、ヒト以外の生き物の様子も見て回ろう。 地球上の陸地の緑は確実に減少している。ただ氷原だったところが減少し藻やコケで色づいているところも出てきている。海を赤外線で海底を見ると珊瑚はどこも白化し全体的に魚が減っている。以前は色鮮やかな珊瑚の中を色鮮やかな大小の魚が楽しそうに泳ぎ回っていたが、気のせいか白骨化した珊瑚の中を数匹の魚がさびしく墓参りをしているみたいだ。なるほど、陸海とも生き物の栄養や食料が減っているから生き物は減っているのだ。でも顕微鏡で見ると細菌やウイルス、しかも発展しているらしく新種のかつてないたくましいのがあちこちに増えている。確かに廃棄物や腐敗した生物の残骸が増え、温度が上がるわけだから細菌やウイルスには天国だ。ヒトは子孫を残さず、ウイルスを残そうとしているのか?と思うほど分らなくなる。つい、この間見た白熊の断末魔の叫び声を思い出してしまった。窓の下に見る渡り鳥も種類も数も減っている。中には種を絶やしたのか探しても見当たらないのもいる。もしかと思って地球上の動植物の数を、ディスプレーに映し出すと、いやはや目を疑うほど減少している。これじゃヒトの食べるものはウイルス以外がなくなるのか?ととんでもない映像が脳裏に浮かぶ。頭の良いヒトは生きるための食料、病気、異常気象の三つに頭を悩ましているだろう。この3つは、今の科学やヒトの力ではどうにもならないとも聞いている。空中ブランコではないがヒトの安全のためのセイフティネットつくりが大変だろう?どうしてるのだろう?と思った。隣のマサミとため息ばかりだが、「見ないことには」ということで、いよいよどこか地上に降りて、ヒトが何をしているか見に行くことにした。始めに、昔々かぐや姫が行って来たという日本へ降りて見ることにした。それは次回
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