29日㈭、自民党総裁選の立候補表明や表明意思が報道されている。
いつの総裁選でもそうだが、「勝ち馬に乗りたい」とたいていの人は考えるもの。
特に国会議員にとっては、自らの出世や選挙での当落にも関係するので「誰が勝つのか?」を様子見している人が多いのではないか。誰しも冷や飯を食いたくないからだ。
私はちょうど1週間前に自民党総裁選の今後の予測を書いたが、今はだいたいその通りになりつつある。
今日は改めて、私が考える今後の情勢見通しや私自身がどうするか?について書きたい。
■「勝ち馬」は誰か?探り合いと様子見
もう一度書くと、総裁選での多くの国会議員の関心は「誰が勝つのか?」「勝ち馬に乗りたい」ということ。おそらく決選投票にはなるだろうから、誰が残る2人か?決選投票では誰が勝つのか?の探り合いと様子見が続いている。
決選投票に残る人は議員票も党員票も集められる人、ということになってくる。1週間前にはそれは小泉進次郎元環境相と林芳正官房長官かな?と思っていた。議員票と党員人気がある小泉氏は上がってきそうだし、霞ヶ関では岸田政権の流れを変えずに仕事を進める人として、ナンバー2の官房長官を求める声が上がると考えたからだ。
ただ、林官房長官の動きがほとんど見えず、今後、岸田総理がバックにつけば議員票は集まるかもしれないが、党員票は上がらないのではないかと思うようになった。
他で党員票を集められそうなのは石破茂元幹事長と高市早苗経済安保担当相、小林鷹之元経済安保担当相あたりだろうか?
総裁選ではみんなが「勝ち馬」を探している。2位ではダメで、2位になって勝者と対決するより3位以下になって、決選投票では「勝ち馬」に恩を売った方が良いという実利重視の考え方もできる。
下手に2位につくのも危ないと考えると、まだまだこれから数日でも推薦人は流動的に動くと見ている。
もし誰かが圧倒的に勝つ流れができればそこに一気に集まるだろうし、20人の推薦人がギリギリ集められてもそれ以上の伸びがなければ勝てないので、推薦人の引っ張り合いや推薦人に圧力をかけて下ろそうとする動きもあるだろうと思う。
■決選投票のゆくえ
決選投票では一定数の議員をまとめるベテラン議員や党長老もカギを握る。
それなりの数の議員に影響力があるのは、岸田文雄首相、菅義偉元首相、麻生太郎元首相、二階俊博元幹事長、森山裕総務会長、森喜朗元首相といった方々で、これが決選投票ではどう組み合わさるのか。
2枠の1つには小泉元環境相が入ってきそうだし、もう1枠が例えば林官房長官や石破元幹事長になると、国会議員の浮動票は安定を求めてそちらに流れるかもしれない。他の人だと「ベテラン、長老の支援」と「選挙の顔としての期待」で小泉元環境相が強いのではないか。
たしかに経験不足は否めないが、私は小泉青年局長時代に府連青年局で活動していたので、あの当時の小泉局長を支えていた若手の面々が力をふるってみても面白いのではないかと感じている。
6年前に、自民党 全国青年部長・青年局長合同研修会で聴いたYahoo!㈱のCSOである安宅和人さんの「シン・ニホンーAI×データ時代における日本の再生と人材育成ー」という講演は目から鱗だった。
安宅さんは講演の冒頭で「ほぼ全ての革新は若者によって行われてきた」とおっしゃり、今の日本がアメリカや世界の国々に勝つために何をしなければいけないかを考える大いに参考になった。
※参考:2018年6月8日blog「自民党 全国青年部長・青年局長合同研修会」
小泉新総裁になった場合には、副総裁、幹事長を替えるくらいで、すぐに解散総選挙に打って出た方が良いだろう。
お父さんの小泉純一郎元首相が総裁選で「自民党をぶっ壊す」と宣言し、その後、郵政解散の「大博打」を打つことで安定政権を作ったように、国民の中にくすぶる「裏金議員」への不満に適切に対処し、自民党の殻を破るような真の改革の姿を見せれば、国民の支持を得て選挙に大勝利できるかもしれないと思う。
■私自身はどうするか
私自身は石破茂元幹事長をこれまで通り、応援したいと思っている。石破先生も「最後の闘い」だとおっしゃっているし、綾部支部に2回、青年局長時代に府連学生部に1回、来ていただいて講演していただいたご縁やご恩がある。
山陰地方、日本海側の振興発展のために、京都府北部では山陰近畿自動車道の早期延伸、JR山陰本線(園部駅~綾部駅)の複線化推進、京都舞鶴港の振興・発展と新たな北部物流拠点誘致、京都縦貫自動車道の早期4車線化の実現が必要で、そのためには我々と立場が同じ日本海側の政治家が一番働いてもらえるだろう。
私が政治家たる使命と目的は「国土と府域の均衡ある発展を実現して、綾部市と京都府北部をしっかり守ること」と「第一次産業を成り立たせ、豊かな自然の恵みを活かした国・地域を創り出すこと」であるため、今後も本気で本音で、熱量高く活動していきたい。