弊社にあるほとんどのバスには“デジタルタコグラフ”なるものが付いている。スピードやらエンジン回転数やら急停止&急発進やら何やら… それらが点数化されるのである。100点満点を目指す人は、当然のことながら社内規程速度を超えてはならない。しかし実際のところ、それを実行するのは大変なことなのである。まず、全体の流れに逆らって走り続けて、他の車をイライラさせても気にしない“根性”が必要である。さらに、「バスが遅れているのに、何をタラタラ走っているんだ!?」という乗客の無言のプレッシャーにも打ち勝たなくてはならない。また、つい“うっかり”社内規程速度オーバーということもある。だからなのか、どうなのか分からないが… 会社側も社内規程速度+10km/hまでは、特にうるさく言うことはない。
しかし、今日の私は“故意に”社内規程速度+10km/hをオーバーした。それは、某地域“われら青春!”バスを担当していた時である。前回は大幅に遅れて、某所における他社バスへの乗り継ぎ時刻に間に合わなかったのだが… 今日は「乗り継ぎに間に合うかどうか…」微妙な遅れ具合だった。もしも乗り継ぎ時刻から遅れても、3分くらいは待っていることになっているのだが… その某所よりも一つ手前のバス停を、乗り継ぎ時刻の1分過ぎに通過して(既にロスタイム! 残り2分!)、目の前の信号が赤になり右折矢印が… 「ここで一気に右折すれば、乗り継ぎに間に合う!」と思った私は、前を行く車に遅れまいとアクセルペダルを踏み込んだ… そしてギリギリ右折して、何とか乗り継ぎに間に合ったのである。
夜、一日の勤務を終えて、デジタルタコグラフの結果をプリントアウトした。点数は48点。まぁ… そんなもんかな? ハハハ…