バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

子供たちに癒される

2008年10月13日 21時57分59秒 | バス運転士

始発点となる某所までの回送中、赤信号のプチ渋滞で止まった時だった。ボォ~ッと前方の信号機を眺めていたら、何やら視線を感じた。前の車の後部座席から、小学生と思われる女の子2名が手を振っていたのである。リアガラスに紫外線防止フィルム(?)が貼ってあったので、すぐに気付かなかったのだ。もちろん私もすぐに手を振った。すると女の子たちは、背もたれに隠れたり顔を出したりしながら手を振った。私も照れながら手を振り続けた。その後、信号が青になって前進したものの交差点通過には至らず、再び私は彼女たちと向き合うことになった。すると今度は、彼女たちが握った手を上下に振り始めたのである。そう、ジャンケンをしようと言うのである。ところが、お互いの声が届かないので、なかなかタイミングが合わない。それでも何度か手を上下しているうちにタイミングが合ったのだが、それが「ジャン」なのか「ケン」なのか分からずに… 「ポン」が合わなかった。と、そこで再び信号が青になり、その車は直進、私のバスは左折… 彼女たちは「バイバイ」と手を振っていました。もちろん私も…

それから約2時間後、某バス停で一人の男を乗せて発車しようとしたところ、かすかに「バイバァ~イ」という声が聞こえた。バス停の左奥にある駐車場に4人家族が立っていて、その中の男の子(推定2~3歳)が手を振っていたのである。もちろん私もすぐに手を振った。そして、その両親と私は、どちらからともなくお互いに軽く会釈をした。知り合いでも何でもないけれど、そういうものですよね。