バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

これぞ某地域巡回バス!?

2008年10月22日 23時38分24秒 | バス運転士

私が某地域巡回バス2号をやり始めて3ヶ月ほど経つだろうか…。しかし、毎週のようにやるわけではないので、まだまだ“全体の雰囲気”を把握できていない。先日、昼食後に某所を発車するバスの乗客は、おじいさん一人だけだった。発車直前に“助手席”のおじいさんが「今日は他に誰も乗らんねぇ…」と言ったのだが、私はもうすぐ発車だったので「そうですねぇ…」とだけ答えた。すると、おじいさんは黙ってしまって、何となく“冷たい空気”が流れたような気がした。そこで私は「毎日のバスの運行状況とか、お客様が多いとか少ないとか… そういうのは、運転士よりもお客様の方がよく分かっているんですよ。運転士は、このバスには三週間に一度くらいしか乗りませんが、お客様は毎日のように乗られますからねぇ…」と言って、空気を少しでも“暖めよう”と思った。すると、おじいさんは「あぁ、そういえば… あんたの顔は初めて見るねぇ~」から始まって、その後も「昔はこのバスも通る道が違っていて…」とか「私は以前、○○にも住んでいたことがあって…」などなど、ずぅ~っと喋り続けました。私も、田舎道をゆっくりと走りながら相槌を打ち、信号待ちなどで止まると「以前はどこを通っていたのですか?」とか「実は私の小&中学校は○○なんですよ!」などなど、話を続けました。結局、途中で誰一人乗ってくることもなく、おじいさんが降りるまでの約20分間、私は昼食後の睡魔に襲われることなく、無事に走ることが出来ました。