先日の朝、「○○中学校に行きますか?」と推定40代後半の男性から聞かれたので、「はい、行きますよ」と答えた。某駅を発車後、しばらくして私は「そういえば… ○○中学校はバスを降りて、どっちにあったっけ?」と不安になった。転勤した頃に地図を見た記憶はあるのだが、肝心の学校の位置を忘れていたのである。
○○中学校停には乗客も待っていたので、私は前(乗車)と中(降車)の両扉を開けた。すると、その男性は通路を前へ歩いて来たのである。私は「あっちゃ~! 案の定、学校の位置を聞かれるのか…」と思って観念した。が、男性は私の方を見ることもなく、バスを降りていった。どうやら前扉から降りる他社バスと勘違いしていただけのようで…
その午後、「○○中学校に行きますか?」と推定30代の男性から聞かれたので、「はい、行きますよ。(しかし、その路線の場合は)ちょっと遠回りしますけど…」と答えた。すると、その男性は「えっ!?」と言ってバスを降りようとしたので、私は慌てて「いや、遠回りと言っても何十分も違いませんから…」と言って引き止めた。実は、最初に「何分も…」と言おうとしたのだが、実際に5分以上は遠回りするので、とっさに「何十分も…」と言いかえてしまったのである。
そして、某駅を発車したのはいいけれど、私は「もしも僅か2~3分後に“遠回りしない路線”のバスがあったら…」と不安になった。しかし○○中学校停に到着すると、駅から乗ってきたと思われる若い女性たちも一緒に降りたので、「きっと、このバスが早かったんだ」とホッとした。とにかく、前の営業所と比べても、路線の数、バス停の数、バスの本数が圧倒的に多いので、私の古ボケた脳には記憶しきれないんですよねぇ…
週末の朝は、乗客も少ないしマイカーも少ないしバスの本数も少ないし… 変なプレッシャーもなくゆっくりマイペースで走れる。そんな時、あるバス停に向かっていたら、50mほど前方を右から左へ走って横断する二人のおばさんがいた。バス停は、そこから更に50mほど先にある。
当然、バスの方が先にバス停に到着して、まずはバス停で待っていたスレンダー美女を乗せた。私は「おばさんたちはまだかな?」と左ミラーをチラ見した時、そのスレンダーさんはスゥ~ッと通路を歩いて行った。私は「視線をミラーに移した瞬間に、定期でも見せたのだろう」と思っていた。
しばらくして一人… また一人とおばさんが乗ってきて、続けて「ピンポォ~ン!」とカードで精算した。私はおばさんたちの着席を確認してから、前扉を閉めて発車… と思ったら、先に乗ったスレンダーさんが前へやってきて「あのぉ… お金、先に払うんですか?」と言った。私は「あ、すいません。さっきは定期か何かを提示されたのを、私が見逃したのかと思っていました」と言った。女性は「すいません」と言いながら、笑顔で200円を入れてくれた。
いやいや、ホントに二人のおばさんが気になっていただけで… 決してスレンダーさんにみとれていたわけではありませんよ。うん。