バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

まさかお会い出来るとは…

2010年02月21日 23時01分29秒 | バス運転士

今日の午後4時過ぎ、某駅の乗り場にバスを着けた。10名ほどの乗車があり、その中の男性(推定20代)が「○○へ行きますか?」と尋ねたので、私は「はい、行きますよ」と答えた。すると彼は“助手席”に座ったので、私は「バスの好きな青年なのかな?」と思った。

それから一分も経たないうちに、再び彼が「あのぉ… すいません、運転士さん」と口を開いた。私は「○○の近くの何処かへ行きたいのかな? 私の知っている所ならば良いのだが…」と思いながら、「はい」と返事をした。

すると彼は「以前、本を出されていませんでしたか?」と言ったのである。まったく予想外の展開に、私はとても驚くと同時に照れ臭さも加わって「はぁ… えぇ…」と言うのが精一杯であった。続けて彼が「まさかお会い出来るとは思いませんでした」と言ったので、同じように「私も本を読まれた方にお会いするとは思いませんでした」と答えた。

その後、某駅から○○まで、私の全身は妙な緊張感に包まれた。上司が乗ろうがモニターが乗ろうが、所詮“身内”なのでまったく気にしない。しかし、拙著の読者(あんな私やこんな私を知っているお客様!)が乗っていると思うと… 私は一人で勝手にギクシャクしていた。

彼が降りる時に「どうもありがとうございました」と言ったので、私も彼の顔を見て「ありがとうございました」と言った。これまでに「ブログを…」と言われたことは二~三度あったけれど、「本を…」と言われたのは初めてだと思う。ボケな私の記憶の限りでは… あ~、それにしてもビックリした!