お昼過ぎの某住宅地で、私は××という系統の“営業所行き”のバスを乗り場に着けた。そこで、バス停とニラメッコしている二人のおばさんから「このバスは某所へ行かないの!?」と言われた。そこから出ている××という系統のバスの行先は“某駅”と“営業所”の二通りがあるのだが、某所を通るのは某駅行きだけなのだ。結局、おばさんたちは約20分後の某駅行きのバスを待つことにしたようだった。
某住宅地を発車して、途中からポツポツと数人の乗客があり、その後はパラパラと降りて行き… 終点の営業所までバス停2つとなった時、ただ一人残っていた乗客のおじさんが運転席横までやってきて「このバスは某所へ行かないよねぇ?」と言った。私が「えぇ… 実は先程も~(後略)」と答えると、おじさんは「あぁ、それじゃ…」と納得した様子でバスを降りて行った。
私のバスは「××系統・営業所行き」で、おばさんたちが乗るバスは「××系統・(某所経由)某駅行き」である。そして、頭に付いている××というのは基本的に駅名であり、おばさんたちの目的地である某所は××駅のすぐ近くなのだ。しかし、同じ××系統であるにもかかわらず、営業所行きの場合は××駅の近くどころか… 約4kmも手前で終点になってしまうのである。まぁ、バス停の表示をよく見れば分かるとは思うのだが… 勘違いされやすいのも確かである。