バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

気まぐれアイドル 2

2010年02月24日 23時20分59秒 | バス運転士

以前にも書いたことがある“気まぐれアイドル(アイドリングストップしないかと思えば、突然ストップしたりする)バス”には、ホントに楽しませてもらってばかりで…

一説によると「ちょっと衝撃があるように停止すると、正常にアイドリングストップする」らしい…(それはそれでどうなん!?) 「衝撃」という文字だけでは誤解されそうなので… 例えば“いつもは車内に立てた鉛筆が倒れないように停止しているところ、ほんの少しだけ堪え切れずに倒れてしまう”くらいの衝撃の違いです。ん? そんなに運転が上手くないだろうって!? おっしゃる通りでございます… では、“いつもは車内に立てたボウリングのピンが5~6本倒れるところ、しっかりストライクにする”くらいの衝撃の違いで… よろしいでしょうか?

確かに、そのようなブレーキの掛け方で正常にアイドリングストップすることがあるけれど、そうならない場合も結構多い。そんな時は「カチッ… カチッ…」とアイドリングストップ(及びスタート)ペダルを何度も踏むのである。ただし、赤が短い信号だったりすると、そんなことをやっているうちに青になってしまうけれど…

そんなこんなで運転していて、あるバス停で約1分の時間調整をした時だった。止まる時に“ストライクブレーキ”をやってみたものの、アイドリングストップは作動しなかった。そこでペダルを何度か踏んでみたが駄目だった。そうこうしているうちに発車時刻になってしまったので、私は「お待たせしました。発車します」と言って前扉を閉め… と同時に「プスンッ!」とアイドリングストップしたのである。夜… 周囲には騒音もなく、車内はシィ~ン… 私は“照れ隠し鉄仮面”に変身して、普通にエンジンを掛けて発車した…

ちょっとした衝撃でアイドリングストップが作動するとはいえ… まさか扉を閉じた衝撃で作動するとは… もう、気まぐれアイドル様には逆らえません。はぁ…