バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

こんなことで…

2010年04月10日 23時01分50秒 | バス運転士

営業所の50mほど北を東西に走っている表通りは、それなりに交通量の多い片側二車線である。その通りに営業所発のバス停があるのだが、発車時刻ギリギリにバスを着けるように… だいたい3分前に営業所を出る。そうすれば、通りに出る交差点の信号が目の前で赤になっても、次の青でちょうど良い感じになるからである。

昨日もそんな感じで、通りに出るところで信号待ちをしていた。が、目の前の通りを右から左へ行く車の動きがおかしなことに気が付いた。左車線を走ってきた車が、みんな右車線へ逃げていたのである。私は「ここからは見えないけれど、交差点の左方向に駐車車両でもいるのかな?」と思っていたのだが…

しばらくして信号が青に変わり、私の前で同じく信号待ちをしていた車がサァ~ッと右折して行き… 私のバスは左折しようと思ったのだが… 動けなかった。交差点内に“家庭用の資源ゴミ袋”が転がっていたのである。中身がプラスチック容器や発泡スチロールという軽い物なので、風で飛ばされてきたのか… ゴミ収集車からこぼれ落ちたのか… とにかく、そのままではバスは左折できなかったのである。

私はすぐにバスを降りて、そのゴミ袋を拾って… バスに積むわけにもいかないので歩道に上げて、再びバスに乗り込んで… そこで無情にも信号は赤になってしまった。結局、バスは約3分遅れで始発の営業所停を発車することに… こんなことでもバスは遅れる。