ウチの営業所のやり方では、ほとんどの運転士が自分の担当コースを30日間で一回りする。つまり、今月1日から二回り目に突入したところである。が、4月の頭は“学生が春休みだった”ので、まだまだ朝夕の乗客が少なかったのだが… 今月1日&2日の平日は、やはり普通に遅れてしまった…
また、先月末… 初めて私に回ってきたコースの前半は、営業所前ターミナルを起点にA駅を3往復&B駅を1往復というもので、既に走った運転士さんから「走りっぱなしですよ」と聞いたことがあったので… その日、私は到着から発車までの“表面上の”休憩時間を見たのだが… 3分、5分、4分、17分、3分、14分、12分だった。
私は「ありゃまぁ… 確かに休憩時間がちょっと… 10分未満は休憩時間として計算されないらしいけど… 17+14+12=43分(乗降停と待機場所との移動時間を除いた実質休憩時間は37分以下)あるから大丈夫か! ま、遅れなければの話だけど…」と思った。
その日は雨… 強くなったり弱くなったりを繰り返し… 所々、道路の左端には大きな水溜まりがあり… 歩行者がいた場合には、減速しなければいけなかった。そのせいで、いつもならばブォ~ンと行ける青信号を行けなかったことも一度だけあった。
バス停でICカードに入金する時、シワクチャの千円札がなかなか入らず、目の前の信号が赤になってしまったことが一度… 通勤(買い物?)マイカーが多くて1回の青信号で行けなかったことも二度あった。私が「イレギュラーだな」と思ったのは、それくらい…
にもかかわらず、知らないうちにバスは遅れていて、問題の休憩時間は… 1回目は12分(実質10分ギリギリ!)になってしまった。2回目だけは予定通り16分(実質14分)だったけれど… 3回目は元々12分(実質10分!)しかなかったので、ちょっと遅れただけなのに9分(実質7分)になってしまい… ジ・エンドとなった。
私は「営業所へ電話して、指示を仰ぐのだろうか? 私から“3分くらい遅れて(休憩時間が10以上になってから)発車します”と言えばいいのだろうか? 目の前で乗客が待っているのに!? そんなバカな!」と思って、そのまま何事もなかったかのように乗り場へ着けて発車した…
この4月のダイヤ改正後、多くの運転士さんが「えらい(疲れる)」と言っているということは、こういう状況が増えている可能性があると思った。まだ、ウチの営業所は委託元の考えもあるから、好き勝手にできないけれど… 完全弊社の営業所は、推して知るべしである。
上の方は「お客様」「安全」とか言っておきながら「ダイヤをキツくしろ」と命令し、それに従ってダイヤを作った人間が高評価を受けて出世する… ほとんどバスを運転しない人間… つまり、お客様から遠い存在だけで話が進んでいるのだ。そう、先祖代々…
だから、バスが遅れてきた場合などに、同じ“被害者”である運転士に文句を言うのはお門違いというもので… 普段から「こんなんで走れるか!」とダイヤに関して不満を持っているところへ、乗客から「何分、遅れとるんだ!」などと言われると、ついついヒートアップしてしまうことも… あるかもしれない。
最近、テレビも新聞も… 「バス(運転士)が警察に捕まったぞぉ~!」なんて弱い者イジメばかりやっているけれど… たまには上の方をイジメてやって下さいよぉ~! 案外、上の方もMだったりして!? 涙を流して喜ぶかもよ! ハハハ…