バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

運行支援システムの弊害?

2018年02月01日 21時06分58秒 | バス運転士
昨日の勤務は朝5時半頃から夜9時半頃まで… 約40分の昼食タイムと約1時間の仮眠タイムが約束されてはいたけれど、キツイことは分かっていた。だから、一昨日は夜8時半頃に寝床に入ったのだが… “なぜか”というか“やはり”というか、目が覚めたのは夜中の2時! いわゆる丑三つ時… 幸い、夢の中にも目の前にもお婆さんの姿はなく… 指の跡もキスマークもなく… もう1時間だけ寝直し、無事に起床時間を迎えることができた。が、妙な眠気が残った状態での出勤となった。

さて、突然ですが… 運行支援システムの“早発防止機能”は便利である。降車専用停を早発する時や、バス停表示を送る前に降車ボタンを押された時には、“融通の利かない警告音”がうるさいのだが… 「バス停を通過することになりそうだ」と思った時には、画面に表示されている停留所名の色(赤か黒か)をチラ見しただけで「早発か否か」が分かるので、とても有難いと思っている。ただ、時間までは見ていないので「赤だから(早発になるから)時間調整停車しよう」と思ってバス停で止まった瞬間に黒に変わることもあるけれど…

以前は、常に“各停留所名と発車時刻が印刷された”運転カードと時計を見比べ、自分の頭を使って「早発になりそう」「遅れている」と判断していたので、“何分くらい早いのか(または遅いのか)”も自動的に分かったのだが… 今の私は“停留所名の色”だけを見てしまうことが多いので、途中で渋滞などにハマったり、予想以上に多くの乗客を乗せたり、道を間違えたり(おいおい!)しない限り、「普通に走って普通に止まっているだけだから順調だろう」と思い込んで、何分くらい遅れているのか確認しないことがあるのだ。

昨日の朝6時台は、渋滞もなく乗客もほどほどだったので、そのような状態に陥ってしまい… バスが7~8分も遅れていると気が付いたのは、“終点まであと僅か”となった時だった。そこで私は「すでに降りてしまった人たちには、“バス遅れまして~”と言っていないからなぁ…」と“変な平等意識”を持ってしまい、そのまま最後まで走ったのだった… すると、終点で一人の男性(推定60代)から「これは何分の到着なんだ?」と言われたので「56分です」と答え… 「今、何分だ!」と言われたので、「59分です」と答え… 「えらい遅れとるよなぁ~ (運行支援システムの画面を指差しながら)何のために付いとるんだ!」と言われたので「すいません」と謝ったのだった…

今後は「何分遅れているのか?」を常にチェックするように… でも、また忘れてしまうかも… その時は“変な平等意識”を持たずに、気が付いた時から「バス遅れまして~」と言うように… あ、それと… その男性に一言だけ… 「運行支援システムがあっても、バスが定刻で走れるわけではありませんので、その点はご理解ください」と… もしも、あの時に言っていたら、怒りの炎に油を注ぐことになり… 男性から「だったら、運行支援システムを改良して、“何分遅れています”と言うようにしろ!」とか「バスが遅れ始めたら、運転席に電気が流れるようにしろ!」とか怒鳴られ… でも、私は「それ、面白そうですね!」と同調してしまうだろうなぁ~ ハハハ…