バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

お爺さん? お婆さん? やっぱり節穴!?

2018年02月15日 22時07分38秒 | バス運転士

今日の始業点呼は朝10時ちょっと前… 私が乗るバスは営業所前ターミナルに置いてあった。そのバスは、乗務前半が短いコースで使われた後なので、金庫の挿入や点検などの必要がなかった。まずは回送で… いきなりグォン! 私は「おっとビックリ! クラッチ低ぃ! こんなバス、よう乗っとったなぁ~」と思いながら出発した。

オリンピックでは、“同一種目で二人の日本人女性が表彰台に上がる”という史上初の出来事があったそうで… 「このクラッチの低さは、私に“同一路線で二度のエンスト”という松井史上初のことをやれと言っているのか!?」と思った。が、さすがの私も“わざとエンストする”のは抵抗があり… 普通に乗務したのだった。(当り前じゃ!)

さて、市内中心部で一人のお爺さんが駆け込み「◎◎公園、行く?」と言ったので、私は「はい、行きますよ」と答えてから発車した。数分後、“次は◎◎公園”となったのだが、降車ボタンが押されなかったので、とりあえず「◎◎公園です」と言いながら止まって扉を開けた。

しかし、誰も降りず何も言わず… 私は「あぁ、よくあるパターンの“聞いたバス停の一つ先”で降りるんだな」と思って発車したのだが… その次のバス停で降りたのは、お婆さん一人だけ… その次もお婆さん、その次もお婆さん… そのまま何事もなく終点に到着してしまったのである。

「まさか、あのお爺さん… 車内で“お婆さんに変身して”降りて行ったのか!?」と思っていたら… その後、「横断歩道の脇にお爺さんが立っとるなぁ~」と思って止まったのだが、よく見たらお婆さんだったとか… 「バス停に向かってオッサンが歩いとるなぁ~」と思って止まったのだが、よく見たらオバサンだったとか… う~む… ひょっとして、あのお爺さんも…(やっぱりオマエの目は節穴だな。ハハハ…)