バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

事故映像と質疑応答

2015年02月18日 18時41分15秒 | バス運転士
今月の運転士ミーティングで見た“事故映像”には、衝撃的なモノがいくつかあって… その中でも、私が一番驚いたのは“車椅子の乗降用スロープを中扉に固定したまま、普通に扉は閉まるし、バスは発車できてしまう”という映像だった。


そのバスが発車すると、すぐにスロープがバス停の支柱に衝突… バスは“事故により運行中止”となってしまった。考えてみれば、中扉のレールの外側4~5cmの部分にスロープの端を引っ掛けてピンで固定するだけなので… 中扉の開閉には影響がないのだ。


もしも、それが古いタイプのバスだったら… スロープを中扉の下から引き出す“車体と一体型タイプ”なので、スロープが収納されていないと「収納スペースのフタが閉じられていないぞぉ~!」と、警告ランプが点灯&警告音が鳴り… 運転士さんも気が付いたと思う。


また、昨日の発表会で一番印象的だったのは“某医科大学の敷地内の道路が狭いので、そこでバス同士がお見合いしないように、運転士が無線で連絡を取り合っている”ということだった。しかし、出入り業者のトラックなども来るので、そういう時に左へ寄り過ぎて“通常よりも高い縁石”に「ガリッ」と接触… 「私もやってしまいそうだ」と思った。


その発表会… 一つの営業所の発表が終わるたびに、司会者が「何か質問のある方、いらっしゃいませんか?」と言い、だいたい一人か二人が手を挙げて質問していた。それに対して、キッチリ答えられる場合もあれば、微妙にズラして答えている場合もあったりして…???


その質疑応答は、各営業所発表の前に行われた“グループ内で表彰された優秀な女性運転士さんのスピーチ”の後にもあったのだが… 誰も「何歳ですか?」「独身ですか?」とは言わなかった。(当たり前じゃ!)


さらにその前… 一番最初には“社長の挨拶”があったのだが… その時は、質疑応答がなかったのである。(当ったり前じゃ~!) あぁ~ その時だったら、手を挙げて質問したのになぁ~ なんちゃって!(どうせ変なこと言って… オマエはクビだ、クビ! ハハハ…)

発表会を早退した後に…

2015年02月17日 20時36分39秒 | バス運転士
先々週、ある先輩運転士さんから「再来週の休みの日に、完全弊社の“各営業所の安全に関する取り組み発表会”があるから、観客として出席できないかなぁ? 多分、昼からだと思うけど…」と言われた。私は全く興味がなかったけれど、ちょっとだけ「どんなもんか見てみたい」という気持ちもあった。

そこで「少しは観客がいないと格好つかないだろうし… どうせ2~3時間で終わるだろうし… 帰りに市内中心部で買い物ができるし… こんなことでもないと、市内中心部へ出掛けない私だからなぁ~」と思って出席することにしたのだが、4~5日前に受け取ったプログラムを見て驚いた。“午後1時開演、午後6時終演”と書いてあったからである。

そうなると、私の気分も変わり… 「あぁ~ 安請け合いするんじゃなかった… これじゃ、帰りに買い物してる余裕なんてないじゃん! 昼前に家を出なくちゃいけないし… 気分的には丸1日仕事じゃん! 上の方の人たちは“勤務時間内”だからいいけどさぁ~」と思った。

言うまでもなく、我々運転士の出席は“強制ではない”ので… ウチの営業所で“休日が同じ”運転士さん十数名の内、出席したのは僅か4名だった。自宅から会場まで約30分の私でさえ「え~っ!?」と思ったくらいだから、もっと遠くの運転士さんが来ないのは当然と言えば当然である。

さて、肝心の発表会の方はというと… 当然のことながら真面目な内容だったのだが、思っていたよりも面白かった。「(私の知らない営業所の路線では)そんなことがあるんだぁ~」とか「そういう取り組みをしているんだぁ~」とか… 一瞬、「発表会を最後まで見ようかな?」と思ったけれど、他の運転士さんがハーフタイムで帰るのを見て、私も帰途についたのだった…

帰宅後、家の雑用をアレコレやって… 最後に“ワンドア冷蔵庫の冷却部分に付着した巨大な霜の塊(推定・約2kg)”を、買ってきたばかりのハンマーとマイナスドライバーを使ってガンガン… 順調に破壊していたのだが、突然! 梨汁… 否、冷媒ガスが「ブシャー!」っと噴出したのである。さすがに鈍い私も「ゲゲッ! やっちまったぁ~!」と叫んだのだった… 長野時代に買ったワンドア冷蔵庫… 約20年間、お世話になりました。最後に、こんな形でお別れすることになり、申し訳ございませんでした。グスン…

先月のモニター採点シート

2015年02月16日 15時58分16秒 | バス運転士
今回は一枚だけ(65点)で、珍しく「乗客が座席の横に立って両手で何かやっているのに発車した」らしく、“着席確認後の発車”という項目(5点)は0点だった。一瞬、私は「そんなはずは…」と思ったけれど、「そういえば…」と思い出した。私のボケ脳の記憶力が、どれほど正確なのかは分からないけれど…


多分、何人かの乗車があって、ちょっとだけ時間がかかり… その乗客が柱か何かにつかまったのを見て、右ウインカーを出して発車… と思ったら、両手で何かやり始めて… 私は後続車のことも考えて、その人の“立ち姿”を見ながら、いつも以上にゆっくりと発進した… そんな感じだったと思う。


もしも、ずっと左ウインカーを出したままだったら… 待っている後続車がいなかったら… その人が通路を歩いていたら… などの状況であれば、発車せずに止まっていたと思う。が、私の“余計なことを考えてしまう&そういう時には言葉が出ない”という癖は治らないのだ。


また、「降車ブザーが鳴った後の“次、とまります”という返事が遅いことが多い」と書かれたのだが… それは多分、私が“コンピューター音声と重ならないように”タイミングを計っているからだと思う。時には“コンピューター音声が終わる前にバス停に着いてしまう”こともあり… 返事をするタイミングを逃す(返事をしない)こともある。


実は、2~3か月前には“別のモニターさん”に「“次、とまります”という返事が、コンピューター音声と重なって聞きづらいことがある」と書かれたのだが… それは多分… 私が少し疲れてきた時に降車ブザーの音を聞いた場合で、何も考えず反射的に返事をしたと思われる。


しかしまぁ… バスの運転士をやったことがない人間にアレコレ書かれ&評価され… 終いには、こんな相反することまで書かれ… 何度も言うようだけれど… もしも私がこの制度に対して真面目に取り組んでいたら、完全にブチ切れているところだ。そうならないためにも、私は真面目にやってはいけないのだぁ~ ハハハ…

バスが早く行った!? 乗せてくれんかった!?

2015年02月15日 20時29分34秒 | バス運転士
先日、某駅の休憩室で食事タイムを過ごし… 「まだ時間は大丈夫かな?」と思いながらテレビの前のデジタル時計を見ると、時刻は◎◎時○○分25秒くらいだった(乗務中の癖で、必要ない時も“秒”まで見てしまうのだ)。「とりあえずトイレに行くか!」と思いながら休憩室の外にあるトイレへ… その時、“乗り場から出たばかりと思われる1台のバス”が見えたので、「あぁ、○○分のバスだな」と思った。

トイレから休憩室へ戻り、「そろそろバスへ行こうかな」と思った時… 突然、見知らぬお爺さんが入ってきて「バスってのは、始発は早めに出るもんか?」と言った。一瞬、私は何のことか分からなかったので「はっ… いえ… 始発でも途中でも、早く出てはいけませんが…」と答えた。すると、お爺さんが「さっきのバスが早く出て行ったもんで、文句を言わないかん!」と言ったので、私は「どこ行きのバス… どちらまで行かれるのですか?」と尋ねた。

それに対して、お爺さんが「△△停まで行くんだけど、どこへ電話… ※※へ電話すればいいのか!?」と委託元の名前を口にしたので、私は「△△停を通るのはウチの営業所… さっき見たバスだろう。でも、あの位置で25秒くらい過ぎていたんだから、バスが早く出たとは思えないなぁ… 多分、このお爺さんの勘違いだろう。とはいえ、委託元へ電話をされてゴチャゴチャするよりは、直接ウチに電話をしてもらった方が話が早い!」と思って、自分の手帳の1ページを切り取り、そこに営業所の電話番号を書いて…

その時! お爺さんが「あっ! 忘れ物した!」と言って、休憩室から出て行ってしまったのである。呆気にとられた私は言葉も出ず… お爺さんが置いて行った“たくさんの食材が入ったスーパーのレジ袋”を見つめながら、「果たして、すぐに戻って来るのだろうか?」と不安に思っていた。が、お爺さんが“私のバスの発車時刻の5~6分前”に戻ってきたので、私は「もうすぐ行かなければいけないので…」と言って、電話番号を書いたメモを手渡しながら一緒に休憩室を出たのだが… その後、私がバスを乗り場に着けた時、お爺さんはタクシーに乗って行ってしまったのだった…

一瞬、私は「まさかタクシー代を請求するつもりなのか!?」と思ったけれど、すぐに「いや、それでも大丈夫! バスは早く出ていないはずから!」と思い直した。なぜならば… 休憩室で話していた時、お爺さんが「(乗り場から離れた位置で止まっていたバスのところまで行って)扉を叩いたけど、乗せてくれんかった!」と言っていたからである。以前、ココにも書いたと思うけれど… 私も似たような苦情(最初は「バスが早く行った!」と言っておきながら、そうではないと分かると別件について文句を言い出すパターン)をもらった経験があるからである。結局… その後「運行ミスがあった」とは聞いていないので、私の推測通りだったと思われる。

さて、営業所の掲示板には様々なモノが貼り出されているのだが… その中に“委託元の社内報のようなモノのコピー”がある。いつもはノーチェックの私だが、今回はある運転士さんが「委託元は、こんなことが“お褒め”としてピックアップされるんだね」と言いながら見ていたので、私も読んでみたのだが… そこには「バス停を出発してすぐに止まっていたところへ“乗せてくれ”と来た人に対して、毅然とした態度で断っていた運転士さんの姿を見て、その後も安心して乗っていることができた」みたいな内容が書かれていたのだ。ひょっとすると、先日のバスの運転士さんは、その掲示物を見た後だったのかもしれないなぁ~!

また、このような“乗せてくれ!”は、よくあることで… 乗せようと乗せまいと、常に“諸刃の剣”である。その掲示物の場合、逆に「バス停から少ししか離れていないんだから、乗せてあげればいいのに。冷たい運転士だ!」という苦情が入ることも有り得るのだ。もしも、そんな“苦情”が、掲示物のような“お褒め”と同時に入ったら… その運転士に対しては、どちらの評価となるのだろうか…??? さらに、苦情の方を受けた上司は、キッパリと「バス停以外での乗降はできません!」と言えるのだろうか…??? ま、どっちでもいいんだけどね。そんなこと気にしとったら、運転士は鬱病になっちゃうからね! ハハハ…

♪コンビニでは後ろの車が~

2015年02月14日 20時13分56秒 | バス運転士
先日、某コンビニがあるT字路で信号待ちをしていた。私は“Tの字の下から来て突き当たりの状態”で、私の前にはマイカーが1台… 右側にあるコンビニから、私の前に右折で出ようとしている小型ダンプが1台… そこへ“コンビニ印の小型トラック”が交差点の左からやって来て、こちらへ右折した。

幸いにも来店客の少ない時間だったようで、駐車スペースはガラガラ… コンビニトラックは、小型ダンプの左側(私から見て、小型ダンプの手前)の駐車スペースを通って奥の方へ… と思ったら、小型ダンプの近くの駐車スペースへ止めようとバックを始めたのだった…

それを見ていた私が「そんな狭いところに止めなくても… ん? ちょっとちょっと、そこでハンドルを右に切ったら、小型ダンプのお尻にフロントが当たっちゃうんじゃないの???」と思った瞬間、「パゴッ」という接触音が聞こえたような気がした。実際に当たったかどうかは、私の位置からは見えなかったので何とも言えないけれど…

一瞬、コンビニトラックの動きが止まったけれど、すぐにハンドルを逆に切りながらバック続行… 小型ダンプの運転手さんは気付いているのかいないのか、ピクリとも動かず… コンビニトラックが駐車場スペースに止まっても、その運転手さんは降りてこなかった。が、左ミラーは“あっち向いてホイッ!”していた…

交差点の信号が変わり、私の前のマイカが発進… 小型ダンプの運転手さんも、私に向かって手を挙げて発進… 私のバスも発進… コンビニの駐車場スペースには、何事もなかったかのように平和が訪れたのだった… まぁ~ 普通はそんなもんでしょう。何か壊れたわけじゃなし…(BGM ♪プレイバックPart2)