題材はいっぱいあるのに・・・・俳句が詠めません。
13日は満月でした。御覧になりましたか。
澄み切った夜空に、冴々とした、とてもきれいな月でした。
その時は句が浮かばなかったのだけど、
今日は、俳句をたしなまれるFさんを訪問。
Fさんの喜ばれる顔が見たい、句を詠んでいかなきゃと
差し迫ると浮かんでくるものです。愚作ですが・・・・
満月をつかもうとして手を伸ばす
月取れと泣く児の気持ち吾もなり
食用菊「もってのほか」を詠む
もってのほか美味しいという菊食べる
食膳にもってのほかと謂う菊を(Fさん)
小原村で四季桜を見て
山野辺の四季咲く花を愛でる秋
山野辺の彩に落とせし四季の花(Fさん)
小原在吾を迎えし四季桜(Fさん)
以下、Fさんの句
夕焼けにとけ入り消えし赤蜻蛉
居場所無く月に許しを煙草の火
五七五の十七文字で表現するのは至難の業!!
まだ家族が寝ている日曜日の早朝、
一人庭の手入れをしていると、
コオロギの鳴き声。思わず聞き入って一句。
「庭仕事 鍬持つ手とめ 虫の声」
訪問看護に伺ったFさんから
仕事や鍬という言葉がおおげさで硬いという助言をもらって、
次のように直しました。
「庭手入れ 草摘む手休め 虫の声」(字あまり)
↓
「庭手入れ 摘む手を休め 虫の声」
今、投稿していて、
「庭手入れ 草抜く手とめ 虫の声」
これでもいいかなと・・・・
Fさんの句。
「新米の 香に酔い痴れて 眉の露」
情景が浮かぶ、ほほえましい句だと思いました。
訪問看護の患者さんで俳句をたしなむFさん。
Fさんは視力障害があり、
また神経因性膀胱から尿閉(自力で排尿できない)になり、
カテーテルを膀胱に留置しています。
訪問の内容は
健康状態のチェック(検温・脈拍・血圧などの測定)と、
カテーテルの管理。尿に浮遊物や混濁がある時は
カテーテルが詰まらないように
膀洗といってカテーテルから生理食塩水を注入して膀胱を洗います。
そして傾聴・・・・・・お話を聴いてあげることです。
そこで、私も一句読んで持参し、できをみてもらうことにしました。
先日、桃花台アピタまで、ナンキンハゼの並木を歩いた時の一句。
「秋拾う いつも車の 歩き道」
秋という言葉は直接過ぎるからと「秋拾う」を「紅葉踏む」にして
「紅葉踏む いつも車の 歩き道」
私的には、初秋、まだまだ紅葉に早いけど、
いつも車で、歩くことのあまりないこの道を歩いて、
写真のような落ち葉を拾い、
感動した気持ちが、「秋拾う」になってるんだけど・・・・・・・
押し花にしたこの落ち葉をあげました。
Fさんの句
「叱られて 叱るも夫婦 萩の花」