今回の日帰りの旅の目的は
静岡県島田市金谷の「お茶の郷博物館」と
日本紅茶の先駆者多田元吉が育てた
インド種の「紅茶の原木」を見ること。
そして、「丁子屋」のとろろ汁を味わう。
東名高速の相良牧之原インターで下りて、
国道473号線を北上、お茶の郷博物館へ。
小堀遠州が設計した茶室と庭、向こうに博物館
博物館前の茶畑
秋の新芽
博物館の近くにある牧之原公園から見下ろす
公園から見下ろした風景大井川が霞んで見えます
外の売店「茶待夢(ティータイム)」の緑茶とほうじ茶のソフトクリーム
国道473号線をさらに北上し藤枝バイパスから丸子宿へ。
藤枝バイパスを下りてそのまま1号線を静岡方面へ。
紅茶の原木のある長源寺は
丸子宿に入ってすぐ(たぶん)、右折
一つ目の路地沿いにあります。
ここの墓地には、日本紅茶の先駆者多田元吉が眠っています。
多田元吉は千葉県出身。
徳川の幕臣で1869年幕府崩壊後、慶喜に従い駿河に赴き、
拝領した長田村(現丸子)で茶園を開拓し、茶の栽培を始めました。
明治政府から技術を評価され、
1876年(明治9年)、中国・インド・セイロンにお茶の視察に行きます。
その当時まだ鉄道もなく悪路を牛車や馬車で、
馬車でも通れないと馬に乗換え。
赤痢にも罹り命がけの大変な旅だったようです。
帰国後、持ち帰った紅茶の原木を栽培し、
日本全国を駆け巡り、紅茶、緑茶の生産の近代化を推進したのだそうです。
亡くなったのは偶然にも、
私達夫婦の結婚記念日の4月2日。明治29年。
69歳だったそうです。
野生の状態で、延び放題でしたが、
それが、原木としての風格を醸しだしているのかな・・・・
暗くて見えにくいですが、彼が育てた茶の原木が
左右でお墓に寄り添い、お墓を見守るようにありました。
日本産の紅茶はポピュラーに飲まれず、
また、中国やインド、セイロンには勝てず、輸出も伸び悩み、
発展しませんでしたが、
今でも、日本で紅茶を生産している茶農家が何件かあるようです。
機会があれば取り寄せて、
飲み比べの茶会をしたいなと・・・期待せず待っていてください。
丁子屋で「丸子紅茶」を買いました。
後日また紹介しますね。お楽しみに!