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喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

映画のはしご2「私の中のあなた」

2009-10-17 | 映画・コンサート・ミュージカル・演劇等

10年前に、この映画のケイトと同じ、
「急性前骨髄性白血病」を体験した私です。
当時を思い出しながら、涙、涙で観ました。
当時思ったことは、子どもじゃなくて、私でよかったと・・・・・・

13歳のアナが姉ケイトのドナーとなるために、
遺伝子操作をして生まれた・・・・・・に
しかし、アナはドナーになることを拒み、
自分の体を守る権利がほしいと
親を相手に訴訟をおこす・・・・・これにも

29で結婚するまで、兵庫県のこども病院で働いていた私ですが、
病気の子どもは、子どもなりに病気を受け止め、
明るく病気に耐えている。
死を間近にした子どもたちは
自分はもうすぐ死ぬということを察していたり、
また、死とは無関係の子どもたちも、
突然、病室からいなくなった他の子どもから
死というものを薄々感じていると思う。

親として、特に母親は自分を責める。
子どもが病気になったのは自分の責任じゃないかと。
だから母親は何としてでも子どもの命を救いたいと・・・・
ナースをしていて、この映画まではいかないけど、
兄弟がみんなHLAの検査をして、
適合した兄弟から骨髄をもらうということが。

今だから、笑って言えるけど、
長女が、1歳前に熱が下がらず、熱性けいれんをおこしたとき、
小児専門の病院で働いた経験はあっても熱性けいれんを見たこがとなく、
自分の子どもで経験した時にはビックリ!
小児専門のナースの母親である私が子どもを死なしてなるものかと
人工呼吸しましたから
救急車が着く頃はおさまって、「熱性けいれんか」と気づいて、
病院に着いて、自分がナースだとは
恥ずかしくて言えませんでした・・・・・母親は必死なんです

裁判の中で、アナが
「パパやママに殺される」と叫んだ
ケイトの言葉を思い出すシーンがありましたが、ドキッとしました。
必死で親は助けようとしているのに。
ケイトにとったらそうじゃないんですよね。
ケイト自身もアナも死が避けられないと思っているのに、
母親は避けられないことと戦い、
そのことが、ケイトやアナに苦痛を与えていることに気づいていない。
子どもたちが親を訴えるという手段で、気づかせたのだと思う。

しかし、この小説の最後を読むと、
映画とは違う結末に衝撃を受けました。
せっかちな私、読む前に最期を読んでしまって・・・・・・。













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映画のはしご1「ヴィヨンの妻」

2009-10-17 | 映画・コンサート・ミュージカル・演劇等

今日は久しぶりの
映画のはしごをしました。
と言っても、2本観ただけですが・・・・
「ヴィヨンの妻」と「私の中のあなた」



女はいつの時代も強いなと。
特に母になったら、強く成らざるを得ないと思う。
それに反して、太宰の弱いこと・・・・・
この映画を観てパンフレットを買って、
彼の年譜を見て驚き!
二十歳から三十八歳までに4回も自殺未遂をおこし、
5回目にやっと・・・というのもおかしいけど、自殺できている。
それも妻への遺言に
「お前を誰よりも愛していました」と書きながら、
愛人と心中自殺。
身勝手な男だとしか私には思えんけど・・・
私も大概に身勝手な妻で、言えた義理じゃないけどね

最後の妻のセリフ、
「でもいいじゃないですか」
「私たちは、生きていさえすればいいのよ」
この映画の根岸監督は、
ラストのこのセリフのために、この映画は存在しているのだと。

私には到底理解できないけど、
様々な夫婦のあり方があるよな・・・・と思う映画でした。





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