喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

新・がん50人の勇気

2010-02-27 | 読後感



たとえ死が避けられなくても、
たとえ半年か一年後には
自分はこの世に存在しないのだということがわかった時、
私にとって、死までを前向きに生きるのを支えてくれるものは何だろう・・・・・・

著名な方々の死を前にした生き方を読み、
「たとえ世界が明日終わりであっても、
私はリンゴの樹を植えられるかな」・・・・・・・・・・と

この本を読んで、
生涯、何らかの形で社会へ向けて、活動をし続けたいと思った。
限りある生をしっかり生きたいと思った。

中学生だったか高校生だったか忘れたけど、
夜、布団の中で、死について考えたことがある。
死ぬことはこの世に存在しなくなること、
何もできなくなること・・・・・・・そう思うと、死はすごく恐怖だった。

看護師という仕事をし、いろいろな人の死に直面したり、
いろいろな本を読むうちに、
人ははだれもいずれは死ぬんだと、死はさほど怖くなくなった。
死が怖いんじゃなくて、
痛みや苦しみながら死ぬことが耐えられない。

ある本で、「死は次の世界へ行く前の一時の休息」と。
私もそう思うことにしている。

死に直面した人たちの生き様、死に様を書いた本を読むことは
自分の生き様を振り返ったり、死に様を考えるよい機会になる。




『新・がん50人の勇気』
著  者:柳田邦男
出版社:文藝春秋

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